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お知らせ 2023.03.11

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四日市メリノール学院高等学校

東日本大震災12年 きょう 四日市メリノール学院中高生 コンサート

11日のコンサートに向け、練習に精を出す聖歌隊のメンバーたち=四日市市平尾町の四日市メリノール学院中・高で

11日のコンサートに向け、練習に精を出す聖歌隊のメンバーたち=四日市市平尾町の四日市メリノール学院中・高で

■メッセージ 歌声に乗せて

 東日本大震災から12年を迎える11日、四日市メリノール学院中学・高校(四日市市平尾町)の聖歌隊「Amazing Grace」が、同市で行われるイベント内でチャリティーコンサートを開く。コロナ禍のため、この時期にコンサートを開けずにいたが、3年ぶりに節目の日、被災地に歌声を届けることになった。

 8日の練習会。生徒たちの伸びやかな歌声が、校内に響き渡った。福島県南相馬市の中学生らが、福島第一原発事故で離れ離れになった友人たちの再会を願って作った「群青」。聖歌隊の「十八番」という。

 聖歌隊は年に十数回、市内外でチャリティーコンサートを開催。義援金を宮城県女川町に贈っているほか、過去に2回、同県内の被災地を直接訪問するなどして、現地と交流を深めてきた。コロナ禍でも、合唱の様子を収録したビデオメッセージを届けた。

 昨春ごろからコンサート活動を徐々に再開。今回は、「3・11」に合わせて市民の防災意識を高めてもらうため、イベントを主催する四日市市に声をかけられ実現した。

 聖歌隊のメンバー十一人は震災時は幼少期で、当時の記憶はおぼろげ。部長(17)は「当時のことは全く覚えていないけど、聖歌隊に入ってからは、被災地がどんな場所だったかなどに詳しくなった」という。「震災を忘れないでほしいというメッセージを歌に乗せたい」と思いを込める。

 聖歌隊が登場するのは、同市の四日市ドームで開かれる「四日市コンビナート夜景ランフェスティバル」。午後一時二十分ごろから、特設ステージで「群青」を含む五曲を披露し、終了後は募金も呼びかける。集まった善意は女川町のほか、トルコ・シリア大地震の被災地にも届けられる。(尾林太郎)

(2023年3月11日 中日新聞朝刊三重総合版より)

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