文化財防火デー（２６日）を前に、津市の高田高校書道部の生徒３人が、地域住民に防火を呼びかける書道作品を５点作った。市消防本部が、高校付近の高田本山専修寺で文化財の防火訓練を実施している縁で、昨年から制作を依頼している。

　Ａ０判の用紙４枚を組み合わせた縦１．６メートル、横２．３メートルの作品は「一人ひとりの意識で守る　津の歴史　火の用心　津で広がる　防火の輪」と、楷書を柔らかくした字体で書かれている。文言を考えた高田高校３年の部長（１８）は「市民一人一人に防火を意識してもらい、文化財を守ってほしいという思いを込めた」と話す。

　作品は現在、ＪＲ一身田駅と専修寺の総合案内所に分けて掲示されており、２０日からは市役所１階でも展示される。駅と市役所での展示は来月３日まで。（塩生衣菜）

（2023年1月17日　中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より）