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スポーツ 2022.11.24

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春高バレー県代表決定 【男子】愛工大名電3年ぶり 【女子】豊川悲願の全国切符

愛工大名電-大同大大同 第1セット、スパイクを放つ愛工大名電の笹本選手=いずれも稲沢市の豊田合成記念体育館で

愛工大名電-大同大大同 第1セット、スパイクを放つ愛工大名電の笹本選手=いずれも稲沢市の豊田合成記念体育館で

 第75回全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)の県予選会の決勝が23日、稲沢市の豊田合成記念体育館エントリオであった。男子は愛工大名電が大同大大同に勝ち、3年ぶり18回目の優勝を決めた。女子は豊川が人間環境大付属岡崎をフルセットで破り、初優勝を果たした。両校は来年1月4日、東京体育館で開幕する全国大会に出場する。 (寺田結)

■エース躍動

 愛工大名電は北田悟丸(3年)、田中誠也(2年)の両選手らを中心に得点を重ね、2セットを先取。取られた第3セットも3点差に抑え、持ち味のブロックを駆使して勝ちきった。

 エースの笹本穏選手(3年)は足の痛みで直前まで練習を休んでいたが、多くの得点に貢献し、第4セットでは試合を決めるポイントを奪った。試合後、ほっとした笑顔で「控えの3年生を信じていたので、自分も頑張れた」と話した。

 コロナ禍で練習を続けてきた世代。人で埋まった観客席を前に、滝沢舜斗主将(同)は「これだけのお客さんが来てくれて本当に楽しかった。全国ではベスト8を目指す」と話した。北川祐介監督は「全員が勝つ気持ちを常に持って戦ってくれた」とねぎらった。

■粘って逆転

 15点先取の最終第5セット。相手チームに14点目を奪われ、王手をかけられたが、松田萌花選手(3年)の強打でジュースにすると、流れは逆転。相手のミスとブロックでさらに連続2点を奪い、念願の全国切符をつかんだ。

 平均身長162センチと、小柄な選手が多く「苦しくても拾い続ける」がモットーのチーム。落とした第2、3セットは9点以上の差をつけられたが、後半は山本真緒選手(同)や奥村真三選手(同)らを中心にボールをつなぎ、少ないチャンスをものにした。

 試合中に「春高、行けるよ」と、部員を励まし続けた阿部妃呂那主将(同)。「春高は夢だった。全国の背の高い選手を圧倒したい」と声を弾ませた。勘解由圭太監督は「県代表として結果を出したい」と話した。

(2022年11月24日 中日新聞朝刊県内版より)
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