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お知らせ 2019.09.08

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安乗文楽 練習に熱 15日に本番 志摩・東海中 郷土芸能クラブ 「鎌倉三代記」披露

人形を操る生徒たち=志摩市阿児町安乗の安乗神社で

人形を操る生徒たち=志摩市阿児町安乗の安乗神社で

 国重要無形民俗文化財「安乗(あのり)の人形芝居」(安乗文楽)が15、16日、志摩市阿児町安乗の安乗神社である。1演目を披露する東海中学校の郷土芸能クラブは4日、神社境内の舞台で今年初の練習を行った。 (西山和宏)

 「足の動きを大きく」「滑らかに動かして」

 安乗人形芝居保存会のメンバー7人の指導を受け、1~3年の人形遣い13人が3人1組で10~12キロの人形を精いっぱい操った。休憩時間にも保存会の女性から動かし方を学ぶ姿が見られた。

 三味線3人、語り1人は別メニューで練習。計17人のうち、安乗地区は9人、他地域は8人だ。従来は安乗中の生徒が担ってきたが、廃校となり、2018年4月に誕生した東海中でクラブを発足。地域の枠を超え、伝統芸能の継承に取り組んでいる。

 生徒たちは25分間の「鎌倉三代記 三浦之助母別れの段」を披露。6月から学校で週1回のペースで練習を続けてきた。

 安乗地区の1年、河村龍童さん(13)は「動きを暗記するのが難しい。本番では緊張するかも」と話す。甲賀地区の1年中川結衣さん(13)も「見たことがあり、難しそうと思った記憶がある。参加できてうれしいし、やってみると楽しい」と笑顔を咲かせた。舞台では11日にも練習を行う。

 18年前までは中学生が2演目を披露したが、少子化などで1演目にしぼった。保存会長の石井太佳夫さん(63)は「上手下手は二の次で、人形に触れてもらうのが目的。この中から将来を担う人が出てくれたら」と期待した。

 15日は午後7時から保存会、東海中が「絵本太功記 尼ケ崎の段」など3演目、16日は保存会が午後6時半から「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段」など4演目を披露。両日とも午後5時から三番叟(さんばそう)も上演する。

(2019年9月8日 中日新聞朝刊伊勢志摩版より)

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