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中日新聞掲載の大学記事

大学野球  2018.05.07

愛知大学野球 愛大サヨナラ勝ち点 中部大も武市劇打 V戦線とどまる

延長11回に左前へサヨナラ打、試合後も笑顔を見せる中部大の武市=パロマ瑞穂球場で(川越亮太撮影)

延長11回に左前へサヨナラ打、試合後も笑顔を見せる中部大の武市=パロマ瑞穂球場で(川越亮太撮影)

 中部大は3−3で迎えた延長11回、武市啓志外野手(3年・豊川)の左前適時打で名城大に4−3でサヨナラ勝ち。対戦成績を1勝1敗にして、3回戦に持ち込んだ。愛大は愛院大に4−3で逆転サヨナラ勝ちし、連勝で勝ち点を2とした。

 劇的な形で中部大がV戦線に踏みとどまった。延長11回に訪れた無死満塁の好機。武市は名城大・岩崎が投じた直球を強振した。サヨナラ打になることを確信したのだろう。武市は打球が左翼手の前に落ちるのを見ずに右手を高く突き上げた。

 「自分が決めようと思っていた。打った瞬間、泣きそうになった」。武市の興奮はしばらく冷めやらない。無理もない。この日の一戦は絶対に負けられない試合。「チームに貢献することができました」。ナインからの祝福に感無量の表情だ。

 第3節の東海学園大との2試合では8打数無安打。球を呼び込む自分らしいスイングができていないのが原因だった。5日の試合はスタメンから外れたものの、練習や試合中の素振りできっちり修正。好機の打席は「しっかり振る」と心掛け、殊勲の一打につなげた。

 3回戦は5日の試合で11三振を奪われた名城大の右腕・栗林との再戦が濃厚だ。雪辱に燃える武市は「同じ投手に2度負けられません」。逆転Vを果たすためには勝ち続けることが必要。優勝の可能性を信じて、武市がバットでチームをけん引する。 (川越亮太)

■快打で勝利貢献 愛大・寺崎暁

 愛大・寺崎暁の快打が勝利に導いた。2点を追いかける9回無死満塁で、愛院大・近藤が投じた変化球を左中間へ。3人の走者を一気に本塁へ返す逆転サヨナラ三塁打となった。この日は正捕手の観音寺が就職活動で外れたため、初のスタメン起用。7回の中犠飛を含めて4打点の大仕事。「9回は後ろにつなごうと思っていた。緊張がいい方に回りました」と余韻をかみしめていた。

▽2回戦(愛大2勝)
愛院大 003000000―3
愛大  000000103x―4

▽2回戦(1勝1敗)
名城大 20000001000―3
中部大 03000000001x―4
(延長11回)

(2018年5月7日 中日スポーツ9面より)

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