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2017.10.27

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「前向きに」 鎮魂曲初演へ メキシコと名音大グループ 31日、来月3日公演

 メキシコ市の世界的な打楽器アンサンブル「タンブッコ」が26日、共演する名古屋音楽大(中村区)の打楽器グループ「スカル・サクラ」の代表らとともに、中日新聞社を公演PRのため訪問した。

 9月にメキシコ中部を見舞った大震災について、リーダーのリカルド・ガヤルドさん(56)は「自宅は壁にひびが入った程度だったが、数百人の犠牲者が出た。スカル・サクラのために作曲途中だった新曲『ルネッサンス・ジェゴッグ・ダンス』は、当初思い描いていたハッピーな曲に終始する気にならず、犠牲者を悼む鎮魂の思いを中間部に差し込んだ」と話す。

 メキシコ市と名古屋市が姉妹都市提携を結んで40周年。「40周年の年に、名古屋で世界初演できるのは意義あること」と語った。

 タンブッコとは共演3度目になるスカル・サクラ代表で名古屋音楽大准教授の高藤(たかふじ)摩紀さんは「タンブッコは2011年の東日本大震災の時、チャリティー公演のためメキシコで奔走してくれた。困難があっても前向きに生きようというこの曲を、このタイミングで初演できるのは不思議なご縁だと思っている」と語った。

 公演は次の2カ所。両会場でメキシコ大地震復興支援の義援金を募る。▽31日後6時、名古屋市中村区稲葉地町、名古屋音楽大めいおんホール。無料。(問)めいおん音楽祭実行委員会=052(411)1593▽11月3日後3、長久手市文化の家。3000円。(問)同文化の家=0561(61)2888

 (長谷義隆)

(2017年10月27日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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