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2016.08.22
米化学会ロジャー・アダムス賞 中部大・山本教授が受賞
有機化学の分野で世界で最も権威があるとされる「ロジャー・アダムス賞」が、中部大(愛知県春日井市)の山本尚(ひさし)教授(73)に贈られることが決まった。日本人では、ノーベル化学賞を受賞した野依良治名古屋大特別教授に次いで2人目。授賞式は来年4月に米国である。
同賞は、米国化学会が1959年から2年に1度選出。これまでの受賞者29人のうち、11人がノーベル賞を受賞している。
山本教授は、有機化合物を合成する際に必要な触媒を研究し、「キラルルイス酸触媒」と呼ばれる応用範囲の広い触媒を開発した。目的の化合物を選択的に合成できる画期的な技術で、医薬品や工業材料など幅広い分野に活用されている。
山本教授は22日、中部大で記者会見し「野依先生らお世話になった先生方が取られた賞であり、少しでも恩師に近づけたのかと、うれしい思いだ。今以上にいい仕事をしないといけない」と語った。
山本教授は神戸市生まれ。京都大を卒業後、米国ハーバード大大学院博士課程を修了。京大助手などを経て、83年に名古屋大教授、2002年に米シカゴ大教授。10年から中部大教授。今年5月に日本化学会長に就任した。1992年に中日文化賞、2007年に日本学士院賞を受賞している。
(2016年8月22日 中日新聞夕刊1面より)
同賞は、米国化学会が1959年から2年に1度選出。これまでの受賞者29人のうち、11人がノーベル賞を受賞している。
山本教授は、有機化合物を合成する際に必要な触媒を研究し、「キラルルイス酸触媒」と呼ばれる応用範囲の広い触媒を開発した。目的の化合物を選択的に合成できる画期的な技術で、医薬品や工業材料など幅広い分野に活用されている。
山本教授は22日、中部大で記者会見し「野依先生らお世話になった先生方が取られた賞であり、少しでも恩師に近づけたのかと、うれしい思いだ。今以上にいい仕事をしないといけない」と語った。
山本教授は神戸市生まれ。京都大を卒業後、米国ハーバード大大学院博士課程を修了。京大助手などを経て、83年に名古屋大教授、2002年に米シカゴ大教授。10年から中部大教授。今年5月に日本化学会長に就任した。1992年に中日文化賞、2007年に日本学士院賞を受賞している。
(2016年8月22日 中日新聞夕刊1面より)