▽第１０回東海・北陸・愛知大学３連盟王座決定戦▽第４５回記念明治神宮野球大会大学の部（１４日から６日間・神宮）中部地区代表決定戦（代表枠１）を兼ねる▽第１日▽２日▽瑞穂▽１回戦２試合▽中日スポーツ後援

　愛院大（愛知２位）が３−１で金沢星稜大（北陸２位）を下した。主将の３番・源田壮亮遊撃手（４年）＝大分商＝が１回の先制二塁打など３安打１打点と活躍した。朝日大（東海地区２位）も福井工大（北陸１位）に６−１で勝ち、３日の準決勝に進出した。

■源田が先制二塁打

　主将らしく、後輩を助けた。愛院大の３番・源田が１回１死二塁、左中間に先制適時二塁打。今季初先発だった本田に「とにかく先に点を取って、楽をさせてあげたかった」と援護点を贈った。

　金沢星稜大の最速１４７キロ右腕・江口への対策を徹底して練ってきた。源田は３安打１打点の活躍。４回には中前安打でチャンスメークし、二盗を決めて生還するなど、走塁でも光った。

　３日の準決勝は、ドラフトで広島１位指名を受けた野間外野手を擁する中部学院大と対戦する。源田はチームメートと一緒にインターネットの動画投稿サイト・ユーチューブで野間の映像を見た。「えげつないほど足が速い」と警戒。この日もスタンドで観戦していた野間をグラウンドから見つけ、「気合が入った」という。

　野間は相手攻撃のキーマンとなる。それでも「チーム同士の戦い。あまり意識しすぎず、いつも通りやりたい」と冷静に対処するつもりだ。

　春の全日本選手権はベスト４。この秋は、明治神宮大会で何としても頂点に立ちたいところ。野球は社会人のトヨタ自動車で続けるが、大学野球はこの秋がラスト。「最後なので、悔いなく終わりたい。自分たちはまだまだいけます」と闘志を燃やした。　（安達健）

■ぶっつけ本番勝利　朝日大

　朝日大の先制打は９番・倉内が放った。４回２死一、二塁、スライダーを右前へ。東海地区リーグ終了後、持病の腰痛が悪化して軽いウエートトレーニングしかできなかったという。「ぶっつけ本番」の試合。「当たって砕けろ、と思い切っていけたのが逆に良かったのかも」とはにかんだ。３日は愛知１位の中部大戦だ。

▽１回戦
金沢星稜大（北陸２位）　００００００００１―１
愛院大（愛知２位）　１００２００００ｘ―３

朝日大（東海２位）　０００１０００１４―６
福井工大（北陸１位）　０００００１０００―１

（2014年11月3日　中日スポーツ8面より）