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中日新聞掲載の大学記事

2012.09.21

河川防災の知恵継承 伝統工法応用 公園建設案 3大学の学生発表

 古くから伝わる防災技術である河川伝統工法に関して考える勉強会が20日、東区の名古屋建設業協会であった。木材や石などを使った構造物で水の勢いを弱めるなど、受け継がれてきた知恵を広く共有するのが狙い。地域の防災、減災に取り組むNPO法人「レスキューストックヤード」が昨年の11月から行っている。

 今回は県芸術大、名古屋工業大、名城大で建築学などを学ぶ学生や、県と市の防災担当者らが参加。学生たちが事前に作製した模型をもとに伝統工法を取り入れた公園の建設案を発表した。

 名工大は、間伐材や竹を三角すい状に組み立てる「聖牛」を秘密基地風にアレンジ。聖牛は本来、河川の水勢制御に使われるが、あえて広場に置き、子どもたちに遊びながら防災意識を高めてもらうよう提案した。

 模型は21日午前10時から午後3時まで同協会で公開される。(橋詰美幸)

(2012年9月21日 中日新聞朝刊市民版より)
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