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                                大学野球 3連盟王座決定戦 名城大 2年連続神宮切符

金沢学院大を破って優勝し、歓喜に沸く名城大ナイン=パロマ瑞穂野球場で
第21回東海地区・北陸・愛知3連盟王座決定戦(中日新聞社後援)は3日、名古屋市のパロマ瑞穂野球場で決勝があり、名城大(愛知2位)が9-5で金沢学院大(北陸1位)に勝ち、2年連続10度目の明治神宮大会出場を決めた。
名城大は2-1の5回に山蔭(やまかげ)の適時三塁打などで5点を挙げて主導権を握った。
最優秀選手(MVP)には、名城大の山蔭一颯(いっさ)内野手、敢闘賞には金沢学院大の大槙優斗投手が選ばれた。
明治神宮大会は14日に開幕し、名城大は15日に関東5連盟第1代表と対戦する。
リーグ戦2位に残された明治神宮大会への道は3日間で4連勝。名城大の安江監督が「奇跡を起こした」とうなった下克上物語で、主役を演じたのは主将だった。
2-1の5回1死一、三塁。山蔭が甘く入った高めの球を振り抜いた。「三塁走者が投手だった。外野に運ぼうとストライクゾーンを高めに設定していた」。狙い通りの打撃で中堅フェンス直撃の三塁打。2人が生還し、主導権を確かなものにした。1回にも同点の犠飛を放つなど大一番で3打点。今大会は7打点と勝負強さを見せ、MVPに選ばれた。
リーグ戦では、首位で迎えた最終戦でまさかの敗戦。秋4連覇を逃し、今季限りで勇退する指揮官の花道を飾ることができなかった。2年連続で日本一への挑戦権を得た。「監督を胴上げできてほっとしている。全国の舞台で借りを返したい」と山蔭。昨年は初戦敗退だっただけに、次は自らの有終の美を飾ってみせる。(郷司駿成)
▽決勝
金沢学院大(北陸1位) 100000004|5
名城大(愛知2位) 10105110x|9
(金)水谷、樋口、糸井、近藤-岸田、土井
(名)天野、藤井-大橋
(2025年11月4日 中日新聞朝刊15面より)