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中日新聞掲載の大学記事

大学野球  2023.05.09

愛知大学野球 愛知春季L 名城大VS中京大 譲らず 首位攻防第2戦

引き分けとなり、ベンチへ引き上げる両チームの選手たち=パロマ瑞穂野球場で(谷大平撮影)

 第5週 第2日(8日・パロマ瑞穂)

 勝ち点3で並ぶ名城大と中京大の首位攻防戦は、延長11回の末に3-3で引き分けとなった。中京大は2-3で迎えた9回に代打・桑原大紀内野手(3年・日本文理)がソロを放ち、土壇場で同点に追い付いた。中部大は愛工大を9-6で破り、対戦成績を1勝1敗のタイに持ち込んだ。愛知東邦大は愛大に8-3で快勝し、今季初の勝ち点を獲得した。

■3時間超ドロー

 首位攻防の第2ラウンドは、3時間39分の熱戦の末、時間規定で引き分けた。9回1死から同点に追い付いた中京大の半田卓也監督(40)は「お互いに負けられない試合だけに簡単にはいかない。負けなかったとプラスに考えたい」と2度リードを許しての引き分けに前を向いた。

 2-3の9回1死、代打・桑原が高めの速球を振り抜いた。打球は左翼席に届く同点ソロ。名城大の今秋ドラフト候補右腕・松本からの一発を「苦手意識はなかった。やることをやれば打てると信じていた」と冷静に振り返る。

 この日勝てば勝ち点獲得だった名城大は、8回に4番伊藤雄が逆転2ランを放つも逃げ切れなかった。ただ同点の延長11回には1死一、二塁のピンチを防いで引き分けに持ち込み、安江均監督(63)は「勝ち試合ではあったけどよく頑張った。もう一回、仕切り直したい」と第3ラウンドを見据えた。

 土俵際で踏みとどまった中京大か、名城大が一気に押し切るのか-。どちらが勝っても今季の大きな分岐点となりそうだ。 (谷大平)

■中部大タイに戻す

 中部大が打撃戦を制した。

 0-0の3回、1番佐野のバックスクリーンへの今季4号2ランなどで5点を先制。5回には2点を追加しリードを広げ、最後は猛追をかわして逃げ切った。本塁打数でリーグ単独トップに立った佐野大は「何としても先制点を取りたかった。あしたは勝ち点を取るために切り替えたい」と意気込んだ。

▽2回戦(名城大1勝1分け)
名城大 00001002000―3
中京大 00001010100―3
(延長11回規定により引き分け)
(城)岩井天、松本-加藤、門田
(京)中川、高木、渡辺都-牧山、関岡
本塁打 伊藤雄(城)、桑原(京)

▽同(愛知東邦大2勝)
愛知東邦大 000001250―8
愛大 100020000―3
(邦)上田、玉井-松吉
(愛)村上、大島、玉木、金森、安藤-稲吉

▽同(1勝1敗)
中部大 005020200―9
愛工大 000032100―6
(部)原田、南、水谷-清水智
(工)野崎健、横井、山崎-野崎翔
本塁打 佐野大(部)、尾藤(工)

(2023年5月9日 中日スポーツ7面より)

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