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愛知大学野球 真田が逆転の流れ 名城大連勝!
(10日・パロマ瑞穂)
名城大が愛院大に6-3で勝ち、開幕から2連勝した。プロ注目の最速151キロ右腕、真田拓投手(4年・東郷)が5回から2イニングを無安打無失点に抑え、逆転につながる流れをつくった。東海学園大は昨秋王者の中京大を6-3で破り、3ポイントを獲得。愛工大の最速153キロ右腕、中村優斗投手(2年・諫早農)は中部大打線を7安打無失点に抑え、チームを3-0の完封勝利に導いた。
■5回から登板2イニングピシャリ
バタバタした試合展開を真田が落ち着かせた。1-3で迎えた5回。「攻撃につながるように守備のリズムをつくろう」とマウンドに上がり、小気味よくストライクゾーンにボールを投げ込んだ。3球で打者2人を打ち取り、続く打者を自身の悪送球で出塁を許すも盗塁死で無失点。6回は12球で三者凡退に抑え、直後の同点劇につなげた。
前日は開幕投手を務めて6イニングを4安打1失点。課題だった制球はここ2試合の計8イニングで1四球と安定してきた。開幕直前に右腕を滑らかに前へ出すようにフォームを微調整し、「試合中に制球を修正できるようになった」と手応えを得ている。
独特な小さいテークバックの投球フォームに至ったのは2年冬だ。元中日投手で名城大の山内壮馬コーチ(36)からの助言を受けて変更。ネットスローで体に染み込ませ、「最初は違和感もあったけど、投げていくうちに気にならなくなった」。昨年6月の全日本大学野球選手権では自己最速の151キロを計測し、思い切った挑戦が吉と出た。
試合をスタンドから見守ったDeNAの中川スカウトは「プロでもいないタイプ。投球フォームでアドバンテージが取れる」と評価する。「この春に活躍して、(プロ野球など)次のステップにいけるようにアピールしたい」と真田。先発に中継ぎにと大車輪の活躍で夢の舞台を目指す。 (谷大平)
■無四球で完封 愛工大・中村
愛工大の先発・中村が圧巻の投球をみせた。初回から自己最速タイの153キロをマークすると、力強い真っすぐとスプリット、今季から取り入れたチェンジアップを駆使して中部大打線を翻弄(ほんろう)。9回を115球で投げきり、無四球でリーグ2度目の完封を記録した。「苦しかったですけど、味方が点を取ってくれるまで我慢しようと思っていた。今季は5勝を狙いたい」と力を込めた。
■昨秋王者を撃破 東海学園大
東海学園大が昨秋のリーグ王者を破った。同点の5回、先頭の7番瀬尾が左翼線を破る二塁打を放つと、3失策と2四球が絡んで一挙4得点。8回には9番鈴木が大学初本塁打となる右越えソロを放ち、流れを引き寄せた。鈴木は「5回の打席でスクイズに失敗していたので何とか打ちたかった。先発の疋田に勝ちを付けたかったのでよかった」と笑顔。鈴木保監督(61)は「力では相手の方が上。目に見えない部分が出た」と王者からの白星を喜んだ。
▽2回戦(1勝1敗)
中京大 001002000|3
東海学園大 01004001x|6
(京)磯貝、三浦、高木-小柳津、牧山
(東)疋田、高橋-山本
本塁打 鈴木暁(東)
▽同(名城大2勝)
愛院大 120000000|3
名城大 00010230x|6
(院)河野優、河村、荒島、三島安-三島有
(城)磯村、大西、真田、松本凌-野口
▽同(1勝1敗)
中部大 000000000|0
愛工大 00000003x|3
(部)日渡、水谷-清水智
(工)中村-野崎翔
(今季はポイント制のため第3戦は行われません)
(2022年4月11日 中日スポーツ9面より)
名城大が愛院大に6-3で勝ち、開幕から2連勝した。プロ注目の最速151キロ右腕、真田拓投手(4年・東郷)が5回から2イニングを無安打無失点に抑え、逆転につながる流れをつくった。東海学園大は昨秋王者の中京大を6-3で破り、3ポイントを獲得。愛工大の最速153キロ右腕、中村優斗投手(2年・諫早農)は中部大打線を7安打無失点に抑え、チームを3-0の完封勝利に導いた。
■5回から登板2イニングピシャリ
バタバタした試合展開を真田が落ち着かせた。1-3で迎えた5回。「攻撃につながるように守備のリズムをつくろう」とマウンドに上がり、小気味よくストライクゾーンにボールを投げ込んだ。3球で打者2人を打ち取り、続く打者を自身の悪送球で出塁を許すも盗塁死で無失点。6回は12球で三者凡退に抑え、直後の同点劇につなげた。
前日は開幕投手を務めて6イニングを4安打1失点。課題だった制球はここ2試合の計8イニングで1四球と安定してきた。開幕直前に右腕を滑らかに前へ出すようにフォームを微調整し、「試合中に制球を修正できるようになった」と手応えを得ている。
独特な小さいテークバックの投球フォームに至ったのは2年冬だ。元中日投手で名城大の山内壮馬コーチ(36)からの助言を受けて変更。ネットスローで体に染み込ませ、「最初は違和感もあったけど、投げていくうちに気にならなくなった」。昨年6月の全日本大学野球選手権では自己最速の151キロを計測し、思い切った挑戦が吉と出た。
試合をスタンドから見守ったDeNAの中川スカウトは「プロでもいないタイプ。投球フォームでアドバンテージが取れる」と評価する。「この春に活躍して、(プロ野球など)次のステップにいけるようにアピールしたい」と真田。先発に中継ぎにと大車輪の活躍で夢の舞台を目指す。 (谷大平)
■無四球で完封 愛工大・中村
愛工大の先発・中村が圧巻の投球をみせた。初回から自己最速タイの153キロをマークすると、力強い真っすぐとスプリット、今季から取り入れたチェンジアップを駆使して中部大打線を翻弄(ほんろう)。9回を115球で投げきり、無四球でリーグ2度目の完封を記録した。「苦しかったですけど、味方が点を取ってくれるまで我慢しようと思っていた。今季は5勝を狙いたい」と力を込めた。
■昨秋王者を撃破 東海学園大
東海学園大が昨秋のリーグ王者を破った。同点の5回、先頭の7番瀬尾が左翼線を破る二塁打を放つと、3失策と2四球が絡んで一挙4得点。8回には9番鈴木が大学初本塁打となる右越えソロを放ち、流れを引き寄せた。鈴木は「5回の打席でスクイズに失敗していたので何とか打ちたかった。先発の疋田に勝ちを付けたかったのでよかった」と笑顔。鈴木保監督(61)は「力では相手の方が上。目に見えない部分が出た」と王者からの白星を喜んだ。
▽2回戦(1勝1敗)
中京大 001002000|3
東海学園大 01004001x|6
(京)磯貝、三浦、高木-小柳津、牧山
(東)疋田、高橋-山本
本塁打 鈴木暁(東)
▽同(名城大2勝)
愛院大 120000000|3
名城大 00010230x|6
(院)河野優、河村、荒島、三島安-三島有
(城)磯村、大西、真田、松本凌-野口
▽同(1勝1敗)
中部大 000000000|0
愛工大 00000003x|3
(部)日渡、水谷-清水智
(工)中村-野崎翔
(今季はポイント制のため第3戦は行われません)
(2022年4月11日 中日スポーツ9面より)