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中日新聞掲載の大学記事

2010.07.15

新キャンパス 商店街と連携 愛院大の「名城住宅」跡進出

■経済系3学部14年度開校へ 店舗活用や地域通貨

 愛知学院大(愛知県日進市)を経営する学校法人愛知学院(名古屋市千種区)が、名古屋城近くの元国家公務員宿舎「名城住宅」跡地(同市北区)に計画中の新キャンパスの全容が明らかになった。2012〜13年度に新校舎を建築し、14年度からビジネス系3学部を移転・新設。地元商店街との連携なども進める方針だ。

 学院側によると、愛知学院は今秋ごろ、跡地約3万1000平方メートルのうち、約2万3000平方メートルを取得する。愛知県日進市の日進キャンパスから商、経営両学部を移転。経済学部を新設し、ビジネス系3学部を集中させる。

 3学部は、地元の経営者団体や商店街と連携。商店街では、学生中心に空き店舗に店を出したり、地域通貨の実験を進めたりして、活性化に一役買う構想を描いている。

 ビジネス関係の研究所は統合し、中部の経済や文化を研究する新研究所を設ける。

 新キャンパスは、学生と教職員らを合わせて約2000人の規模。校舎は9〜10階建ての予定で、名古屋城周辺の景観を損なわないよう配慮。自動車通学・通勤は禁止する。名古屋城を一望できるレストランも計画。観光客が立ち寄れるキャンパスにするという。

 行政機関やオフィス街が近い立地を活用。IT関連企業の育成や社会人向けの大学院教育、行政や民間シンクタンクとの研究協力などにも力を入れる。

 跡地は東海財務局が取得希望を受け付けていたが、14日で締め切った。愛知学院のほか、在名古屋中国総領事館も約1万平方メートルの取得を希望。両者が分割して取得することが濃厚になっている。

 愛知学院大の竹市良成教務部長は「都心に地の利を得て、市民の知の拠点をつくるとともに、地元経済界にも貢献したい」と話している。

(2010年7月15日 中日新聞朝刊1面より)
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