決勝ソロを放ちホームインする渡辺大寿内野手（右）＝豊田市運動公園野球場で（谷大平撮影）

　愛知大学野球春季リーグ戦の２部優勝決定戦が２３日、豊田市運動公園野球場で行われ、愛産大が星城大に４－３で勝利した。対戦成績が１勝１敗となり、２４日にパロマ瑞穂野球場で行われる第３戦で２部優勝と１部昇格チームが決まる。

■主力が連続弾

　主力の一発攻勢で土俵際で踏みとどまった。初戦を落とし、負ければ星城大の２部優勝と１部昇格が決まる第２戦。終盤に愛産大の３番・杉本礼恩内野手（３年・栄徳）と４番・渡辺大寿内野手（３年・小諸商）が２者連続本塁打を放って勝負を決めた。

　１－３の８回１死から菱田が中前打を放つと、杉本の逆方向への右越え２ランでまず同点。続く４番・渡辺は甘く入った変化球を振り抜き、左翼席へと吸い込まれる決勝ソロを放った。終盤での逆転に愛産大ベンチは最高潮に盛り上がった。今春途中から４番に起用されている渡辺は「これまでチームに迷惑を掛けていたので打ててよかったです」と殊勲の一発に笑顔。２０１７年春以来の１部昇格を懸けた２４日に向け「やってきたことを出し切って勝ちたい」と意気込んだ。　（谷大平）

　▽優勝決定戦第２戦（１勝１敗）
愛産大　０００００１０３０―４
星城大　１００００１１００―３
（愛）茶屋、山本、丹野－砂川
（星）奥田域、新美、奥田春－山本将
本塁打　杉本、渡辺（愛）

（2021年5月23日　中日スポーツ9面より）