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高校野球 2022.10.05

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秋季高校野球三重県大会 13人で4強 大きな自信 木本 3位決定戦で敗れる

先発し力投する榎本投手

先発し力投する榎本投手

■「練習手伝ってくれたOBにも感謝」

 秋季東海地区高校野球県大会で、3位をかけて熊野市の木本高校が4日、海星高校(四日市市)と対戦した。1-5で敗れ、26年ぶり5回目の東海大会出場はかなわなかったものの、選手13人で挑んだ今大会で4強まで進む好成績を残した。選手たちは少人数での躍進を自信に変えて、今後も練習に励んでいく。(森雅貴)
 
 新チーム発足後は、1年生5人、2年生8人の選手と、両学年1人ずつの女子マネジャー、計15人で活動。主将の榎本和真投手(2年)は「これまで注目されたことがあまりなく、(選手たちは)プレッシャーを感じていた面もあった」と明かす。

 1日の三重高(松阪市)との準決勝では、失策などが重なり大量失点。次の塁を狙う積極的な走塁も裏目に出て、流れをつかめないまま1-8で7回コールド負けした。

 「声を出し合って戦おう」と挑んだ3位決定戦。2回の攻撃で無死満塁の好機を逃しても、榎本投手は130キロ台の直球と90キロ台の変化球を有効に使い、流れを呼び込んだ。

 迎えた3回、無死から宇城拓真選手(1年)が、中前打で出塁。犠打と暴投などで1死2、3塁の好機が訪れ、池上義人選手(2年)の2塁ゴロの間に1点を先制。駆けつけた保護者のメガホンの音が一段と大きくなった。しかし、4回に3点を失うと、その後も加点を許し、力尽きた。

 敗れはしたものの、6回からマウンドに上がった西功一郎投手(同)が130キロ台中盤の直球で好投を見せたり、左翼手の植田晴道選手(同)がフライを好捕したりするなど、練習の成果を発揮して見せ場をつくった。

 榎本主将は「悔しい気持ちもあるが、ベスト4は大きな自信になった」と前を向き、「試合前のノックなどで他校の協力をもらって戦えた。練習を手伝ってくれたOBなどにも感謝したい」と話した。

 野球部OBでもある久保勇介保護者会長(35)は、「自分の時は、この時期に25人くらいの選手がいた」と記憶をたどり、「少ない人数で本当によく頑張った」とたたえた。
 
(2022年10月5日 中日新聞朝刊くろしお版より)

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