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お知らせ 2022.08.31

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星城高等学校

変わる部活動 地域で支援 豊明・星城高 クラブチーム運営へ

瀬野監督の指導を受けながらスパーリングをする子どもたち=豊明市の星城高で

瀬野監督の指導を受けながらスパーリングをする子どもたち=豊明市の星城高で

■体験会に小中生100人 「子どもの能力開花させたい」

 国が公立中学校の部活動などを地域の団体や民間業者に委ねる「地域移行」を進める中、豊明市の星城高校はNPO法人「スターアカデミー」を設立、10月からクラブチームの運営を始める。今月中旬から下旬にかけての3日間、小中学生を対象に開いた剣道、レスリング、女子バスケットボールの体験会には計約100人が参加した。(平木友見子)

 少子化の影響で学校単位での部活動運営が難しくなっていることや教員の働き方改革の一環として、国は2023~25年度を「改革集中期間」として、休日の部活動を段階的に地域に移行する方針を示している。これを受けて同校は昨年9月、地域スポーツを支えようと教職員を中心に13人で同法人を設立。今年10月から剣道、レスリング、来年4月以降に女子バスケのクラブチームを運営する。

 同校で今月28日にあったレスリングの体験会には、小学1年~中学3年の9人が参加。レスリング部の瀬野春貴監督の指導の下、部員や卒業生たちと一緒に基礎練習やスパーリングに汗を流した。名古屋市瑞穂区から4兄弟で参加したレスリング歴2カ月の陽明小6年の児童(11)は「片足タックルのやり方がとても勉強になった」と話した。

 「来年からの3年間で子どもたちのスポーツ環境は大きく変わる」と同法人の石田英城さん。「学校の施設や指導者を活用し、子どもたちの能力を開花させたい」と話した。今後は同校の教職員を含む外部指導員の組織をつくって派遣することも検討。eスポーツなど競技も増やす予定だ。

 体験会の参加者に宛て、9月中にクラブチームの案内を発送する。

(2022年8月31日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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