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お知らせ 2022.08.20

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認知症サポーター 講座受講1万人に 豊明市 星城高生ら1000人、節目

認知症の人への対応を紹介する寸劇をオンラインで視聴する生徒たち=豊明市の星城高で

認知症の人への対応を紹介する寸劇をオンラインで視聴する生徒たち=豊明市の星城高で

 豊明市が力を入れる「認知症サポーター養成講座」の受講者が18日、累計1万人を超えた。認知症の当事者や家族に寄り添える人を育てようと2006年にスタート。16年に小浮正典市長が「サポーター1万人を目指す」と宣言したのを機に、市職員や市内の企業で働く人向けだった講座の対象を小中高生や大学生などにも広げた成果だ。

 これまでの講座開催回数は183回。18日に星城高(同市)であった講座には1、2年生と教員の計約1000人が新型コロナウイルス感染防止のため、各教室からリモートで参加した。

 画面越しに、ボランティア団体「認知症キャラバンメイトまるまる」のメンバーが約1時間半をかけて、原因や症状の基礎知識や正しい対応などを紹介。「サポーターは認知症を正しく理解し、温かく見守る支援者」と呼び掛けた。

 受講したいずれも2年の生徒(16)は「認知症には、アルツハイマー型以外もあると知った。声を掛ける時は驚かせないよう背後でなく正面からを意識しないと」、もう一人の生徒(16)は「親や自分もいつなるか分からない。対応の仕方が勉強になった」と話した。

 認知症地域支援推進員でもある「まるまる」の浦野みどりさんは「こつこつ続けてきた。1万人を達成して胸がいっぱい」と少し涙ぐんだ。その上で「認知症の人が社会で普通に暮らしていけるまちづくりに取り組んでいきたい」と語った。(平木友見子)

(2022年8月20日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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