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高校野球 2022.08.13

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愛知工業大学名電高等学校

食らいつき 接戦ものに 愛工大名電 サヨナラ勝ち

八戸学院光星-愛工大名電 10回裏愛工大名電無死、有馬(1)の三塁打を喜ぶナイン

八戸学院光星-愛工大名電 10回裏愛工大名電無死、有馬(1)の三塁打を喜ぶナイン

 甲子園球場で12日に開かれた第104回全国高校野球選手権大会の2回戦で、県代表の愛工大名電(名古屋市千種区)は6-5で八戸学院光星(青森)に延長10回でサヨナラ勝ちし、ベスト4に進出した1981年以来、41年ぶりとなる夏の甲子園での2勝を挙げた。強打を誇る相手に対して粘り強く戦い、終盤の好機をつかんで接戦をものにした。3回戦は15日午後1時から明豊(大分)と対戦する。

 1回裏、愛工大名電の攻撃に合わせ、伝統の応援曲「ディープパープルメドレー」の演奏でスタンドの応援も幕を開けた。先頭の加藤選手(3年)が早速単打で一塁に出ると、後続の中前打で相手の送球がもたつく間に三塁を蹴って一気に生還。機動力のある愛工大名電らしい鮮やかな先制点で戦いが始まった。

 先発の有馬投手(3年)は1、2回と危なげない立ち上がりだったが、3回に連打を浴びて同点、5回はランニング本塁打で勝ち越しを許した。マネジャーの生徒(3年)は「全国制覇を目指す名電はここで負けていられない。初戦の星稜戦みたいに打線を爆発させて」とスタンドから熱い視線を向けた。

 7回にも有馬投手が捕まり3点を失ったが、直後の攻撃では打者10人の猛攻で4点を奪い返し、試合は振り出しに。メガホンを手に応援していた生徒(3年)は「意地でも1点をもぎ取り、守り通してほしい」と願った。

 試合は延長戦に突入。10回に先頭の有馬投手が左越え三塁打を放って好機をつくり、美濃選手(3年)の中前打でサヨナラ勝ちを決めた。スタンドは歓喜で一気に沸き上がり、チアリーディング部の生徒(17)は「少しでも選手の力になりたいと応援していた」。劇的な幕切れに、チアリーダーたちの目には思わず喜びの涙が光った。

八戸学院光星 0010103000|5
愛工大名電 1000004001x|6
(八)洗平比、宇田、渡部、冨井、洗平歩、冨井-文元
(愛)有馬、岩瀬、山田-藤山
本塁打 佐藤1号(1)(有馬)

(2022年8月13日 中日新聞朝刊県内版より)

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