桜花学園高（昭和区）と啓明学館高（西区）が、生徒らの自転車の安全利用を目指す取り組みで２００日間の自転車の無事故無違反を達成し、優秀校に選ばれた。

　「スガキヤ」を展開するスガキコシステムズ（中区）が主催し、県警が協力する「自転車無事故無違反ラリー」。昭和署によると、県内の高校など２０３校が参加し、１２３校が昨年１２月までの２００日間で無事故無違反に。優秀校は５校で、市内ではこの２校だった。

　桜花学園高は、委員の生徒が登校時に交差点に立ち、安全な通学を促す長年の活動が評価された。昭和署の平井徳高署長から賞状を渡された生徒会長の２年女子生徒（１７）は「桜花生全員で気をつけることができた」と話した。

　啓明学館高も街頭活動などが評価され、西署が賞状を伝達した。このほか同高では、西署の依頼を受けた美術部員たちが、自転車に子どもを乗せて走る親たちにヘルメットを着用してもらおうと、啓発用の塗り絵も作成。幼児用座席に座る子どもが「ヘルメットかぶらないの？」と訴えるイラストで、両親の安全を願うメッセージも書き込める。

　作品が採用された１年の女子生徒（１６）は「ヘルメットは頭を守る大事なもの。子どもが笑顔でいられるためにもかぶってほしい」。西署はイラストを担当した生徒たちにも感謝状を贈った。塗り絵は西区内の園児に配布する予定。　（山本拓海、梶山佑）

（2022年3月30日　中日新聞朝刊市民版より）