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お知らせ 2021.11.05

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菊華高等学校

地域との絆 動画でつなぐ 菊華高「ライオンズカフェ」

さまざまな企画を地域に届けるライオンズカフェのメンバー=守山区の菊華高で

さまざまな企画を地域に届けるライオンズカフェのメンバー=守山区の菊華高で

■コロナ禍で工夫 紙芝居や脳トレ配信

 菊華高校(守山区)の生徒たちでつくるボランティア団体「ライオンズカフェ」が、動画投稿サイト「ユーチューブ」で、子どもやお年寄りが楽しめる動画を配信している。子ども食堂や高齢者の健康サロンなど地域で活動をしてきたが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、非対面でも楽しめるように工夫を凝らした。(土屋晴康)

 「みんなお兄ちゃんがけんかしたとき、どうすれば良かったかな?」。ユーチューブで配信している子ども向けのオリジナル紙芝居「なかなおり」は、けんかしたときの仲直りの方法を分かりやすく伝える物語だ。生徒自身が描いた登場人物を動かしながら、せりふを順番に語っている。

 ほかにも同サイトでは、折り紙作りやなぞなぞ、お年寄り向けの脳トレクイズなど、幅広い年代の人たちが興味を持ちそうな動画を、いつでも見ることができる。

 ライオンズカフェは、同校保育・福祉コースで学ぶ生徒有志16人による団体。地域との交流を通して、学びを深めようと昨年春に発足した。これまで放課後の公園で紙芝居を上演したり、子どもや高齢者を招いた子ども食堂、健康サロンを開いたりしてきた。しかし、昨年来のコロナ禍で、高齢者サロンなどの対面型のイベントが思うように開けない状況が続く。生徒たちが考えた企画を動画にすることで、せっかくできた地域とのつながりを保つようにした。

 チームリーダーで3年の生徒(18)は「サロンでお年寄りと触れ合うのは新鮮で、楽しかったが、その機会は減った。動画を通して私たちの活動をより多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 同コースの河西博貴主任教諭は「新型コロナで保育や介護施設での実習が難しい状況が続いており、学校内でできる学びには限界がある。感染状況が落ち着いたら再び外に出て、地域の人と触れ合いながら成長してほしい」と期待した。

 動画は同サイト「地域福祉活動協会」のチャンネルで配信している。

(2021年11月5日 中日新聞朝刊市民版より)

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