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お知らせ 2021.07.21

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東邦高等学校 名古屋経済大学高蔵高等学校

写真甲子園 2校 意気込み

(上)大会に向け撮影を重ねる小川さん(手前)と山内さん(右奥)、岡本さん=名東区の東邦高で(下)撮影した写真を確認する(右から)下畑さん、平野さん、藤田さん=瑞穂区の名経大高蔵高で

(上)大会に向け撮影を重ねる小川さん(手前)と山内さん(右奥)、岡本さん=名東区の東邦高で(下)撮影した写真を確認する(右から)下畑さん、平野さん、藤田さん=瑞穂区の名経大高蔵高で

 全国の高校生が写真の腕を競う「写真甲子園」の本戦に、東海ブロック代表として東邦(名東区)と名経大高蔵(瑞穂区)の写真部の生徒が出場する。東邦は2年連続2回目、高蔵は初出場。全国から479校が応募し、本戦には11ブロックから選ばれた18校が3人1組のチームで挑む。例年は北海道東川町で開かれるが、コロナ禍で2年連続でオンラインでの開催に。開会式は27日に行われる。

■東邦 表現力武器に優勝を

 東邦は、3年の山内さん(18)と小川さん(17)、2年の岡本さん(16)の3人が挑む。山内さんと小川さんは昨年、初出場ながら審査員賞を受賞。今年の目標は優勝だ。

 ブロック予選の作品タイトルは「刹那的」。コロナ禍でも、高校生活を充実させて生きようとする生徒たちの何げない日常の瞬間を切り取った。オールドレンズならではの柔らかくレトロ感ある作品で、審査員は「自身の高校生活を思い出させる」と高評価した。

 昨年は修学旅行や文化祭、体育祭など学校行事がことごとく中止に。写真部の大切な活動の場が失われ、3人は「撮影の機会がほとんどなかった」と肩を落とす。それでも、風景などを自由に撮影した作品を週1回プレゼンし、部員間で意見交換することで技術や表現力を磨いてきた。

 本戦を前に、山内さんと小川さんは「表現力を武器に、3人で力を合わせたい」と意気込んだ。岡本さんも「先輩2人と協力して頑張りたい」と話した。(原隆介)

■名経大高蔵 高校生の思い 伝える

 名経大高蔵は、3年の下畑さん(17)と平野さん(17)、藤田さん(17)がチームを組む。本戦出場は予想外だったといい「結果発表のホームページに名前が載っているのを見つけ、うそでしょと思った」と顔を見合わせて笑う。

 カメラの基本的な使い方は先輩から学んだ。自分で設定を変えながら撮影を繰り返し、インスタグラムで「かっこいい」と思う作品を見て感性を磨いた。

 コロナ禍で高校生活は制限と我慢の連続だった。修学旅行は中止になり、友だちとも気軽に遊べない。「ずっと何かに縛られている感じ」と平野さん。ブロック予選では、そんなやりきれない気持ちと未来をあきらめたくないという思いを「光と闇」をテーマにした作品に込めた。下畑さんは「100パーセントではないけど、思いは伝えられたかな」と振り返る。

 本戦に向け、藤田さんは「高校生の自分たちにしか撮れない写真があるはず。思いや感性を写真で表現したい」と意気込んだ。(斉藤和音)

(2021年7月21日 中日新聞朝刊市民版より)

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