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高校野球 スポーツ  2019.05.25

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津田学園高等学校 大垣日本大学高等学校

高校野球 春季大会 東海大会 津田学園、菰野4強 きょう準決勝

津田学園-加藤学園 8回表津田学園2死2塁、適時2塁打を放ち塁上で笑顔の松尾選手=静岡市の清水庵原球場で

津田学園-加藤学園 8回表津田学園2死2塁、適時2塁打を放ち塁上で笑顔の松尾選手=静岡市の清水庵原球場で

 東海4県の8チームが出場した第66回春季東海地区高校野球大会は24日開幕し、静岡市の清水庵原球場などで1回戦4試合が行われた。県代表の津田学園(県1位)は加藤学園(静岡2位)に7-3、菰野(県2位)は大垣日大(岐阜1位)に6-1でそれぞれ勝利した。

 25日は静岡市の草薙球場で準決勝2試合がある。菰野は午前10時から浜松商(静岡1位)と、津田学園は午後0時半から県岐阜商(岐阜2位)と対戦する。

■そつのない攻め 津田学園

 津田学園がそつのない攻めで着実に加点し、勝利をつかんだ。

 津田学園は同点で迎えた6回無死2塁から、大音の右前適時打で勝ち越しに成功。8回は松尾、前川の連続適時打で引き離した。投げては、先発降井が要所を抑え、継投で逃げ切った。

 加藤学園は5回に藤原の2点本塁打で同点に追い付いたが、投手陣が踏ん張れなかった。

■初の4番 3安打3打点 津田学園・松尾選手

 公式戦で人生初となる4番を任された津田学園の松尾夏希選手(3年)は3打数3安打3打点の活躍で、チームを勝利に導いた。

 1点差に詰め寄られていた8回、相手投手のストレートを捉えた打球は、左翼手の頭上を越える適時2塁打となり、流れを引き寄せた。「打順に関係なく、後ろにつなぐバッティングを心掛けた結果」と笑顔で振り返る。

 3月の選抜高校野球大会に2番・左翼手で先発出場したが、右肩に痛みを感じ、その後の春の県大会は一度も出場できなかった。「悔しかった。痛みもあったが、無理のない範囲でバットを振り、いつでも出られる準備をしていた」

 試合に出場できない間、打球をたたきつけるイメージで練習に励むと、調子は上がり、打球を遠くまで飛ばせるようになった。5月の関東での練習試合では肩への負担を減らすため1塁手で出場し、4番も任せられて結果を残した。

 この日も、佐川竜朗監督から「いつも通りで良い」と背中を押され、リラックスして打席に入った。「自分は主砲ではない。4番ということに気負わず、チームバッティングで勝利に貢献したい」。1発はないが、好機に強い4番がチームを引っ張る。(磯部愛)

■2桁安打で快勝 菰野

 2桁安打を放った菰野が、着実に得点を重ねて快勝した。

 菰野は2回、山本の中越えの2点適時2塁打と河端の右前適時打で3点を先制。6回に1点を加え、9回には吉田、奥田の連続適時打で2点を奪った。投げては、先発岡林が5回1失点の好投を見せた。

 大垣日大は、4回に松吉の右前適時打で1点を返したが、好機で打線がつながらなかった。

■エース強気の投球 菰野・岡林投手

 菰野の岡林勇希投手(3年)は5回を1失点で投げ切り、チームの勝利に貢献した。

 相手の足を絡ませた攻撃に、2回を除き走者を背負う展開が続いたが、要所を抑え「リラックスして投げることができた」と振り返った。

 県大会前に右手の爪が割れ、思うような投球ができなくなった。それでも、秋の東海大会で準々決勝でサヨナラ負けした悔しさをバネに、下半身を鍛え、制球やフォームを安定させることに力を入れて投球練習をしていた。

 爪の状態を治し、満を持してエースで4番として出場。1点を失った4回も、強気の投球で後ろの打者を直球で打ち取り、流れを渡さなかった。「一戦一戦を大切に戦い、もっと良い投球がしたい」。待ち焦がれた夏を前に、さらなる成長を誓った。

▽1回戦
津田学園 101002021―7
加藤学園 000021000―3
(津)降井、栄、前-阿萬田
(加)肥沼、内田、山田-林口
本塁打 藤原(加)


▽1回戦
菰野 030001002―6
大垣日大 000100000―1
(菰)岡林、奥田-吉田
(大)内藤、村田-松吉、柄沢

(2019年5月25日 中日新聞朝刊三重総合版より)

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