１回戦最後の試合があり、中京大中京（愛知）が初出場の専大松戸（千葉）を２－０で下して２回戦に進出した。

　中京大中京は０－０の７回に櫛田のランニング２点本塁打で均衡を破った。畔柳が１２三振を奪い、６安打完封。

　第２試合からは２回戦となり、ベスト８を懸けて神戸国際大付（兵庫）と仙台育英（宮城）が対戦した。６回を終えて、仙台育英が１２－１でリード。

■畔柳１２Ｋ完封　投手戦制す

　最速１４７キロの直球を軸に、中京大中京の畔柳が１２奪三振。大会屈指の右腕が、完封でチームを初戦突破に導いた。

　決して本調子でなかったことは、１３１という球数からもうかがい知れる。制球はばらつきが目立った。だが走者を背負えばギアを上げ、決して生還を許さないのはさすがだった。

　奮闘するエースに打線が応えたのは７回。２死二塁から、前の回に守備固めで入った櫛田が左前へライナー性の打球を飛ばすと、左翼手が後逸。自らも生還して貴重な２点を奪った。昨秋は公式戦の出場機会がなかった伏兵が、夢舞台で大きな仕事をした。

　高橋監督は「両チームの投手の好投で、チャンスは少なかったが、よくものにできた」とナインをねぎらった。

１回戦・第１試合
専大松戸（千葉）　０００００００００―０
中京大中京（愛知）　００００００２０ｘ―２
（松）深沢－加藤
（中）畔柳－加藤
本塁打　櫛田１号（２）（深沢）

（2021年3月25日　中日新聞夕刊8面より）