スポーツ 2020.12.31
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全国大会目指し闘志 名古屋工高ボクシング部の居川選手 来月に東海大会出場
名古屋工業高(昭和区)ボクシング部2年の居川(おりかわ)選手(17)=愛西市出身=が、11月にあった県高校新人体育大会のボクシング競技バンタム級で優勝し、来年1月に岐阜県で開かれる東海大会に出場する。ボクシング強豪の同校から2017年以来の出場で期待もかかる。入学してからパンチ力を磨いてきた居川選手は「必ず優勝し、全国大会に行く」と闘志を燃やしている。 (蓮野亜耶)
ボクシングを始めたのは4歳の時、自宅近くにボクシングジムができたことをきっかけに経験者の父親と通い始めた。ジムではプロ選手に交ざって練習を続け「ボクシングでしっかり成績を残したい」と強豪の名古屋工業高を選んだ。
中学にはボクシング部はなく、経験者が少ないことから「期待の新人」として迎えられ、入学後すぐのインターハイ予選に出場。しかし、まさかの2回戦負け。その後の試合でも初戦、2回戦負けが続いた。
「自分では勝てると思っても、なぜか負ける」と居川選手は振り返る。深町亮介監督(36)は、居川選手が通っていたジムでプロと一緒に練習に取り組んできたことから「高校生の試合はプロより1分短い1ラウンド2分。プロの試合時間に慣れてスロースターターだった」と敗因を分析。1年冬からは1ラウンド2分のスパーリング練習を増やし、試合感覚を養った。
また、パンチ力で負けていたことから「足腰を鍛えればぐらつかずにパンチが打てる」と、同じジムの先輩とともに、200段近くある階段の猛ダッシュを繰り返して徹底的に下半身を強化。初めは先輩について行けず、途中で休憩を挟んでいたが、続けるうちに先輩を追い抜いて駆け上がれるようになった。
「勝てる自信がついてきたのに、コロナで試合がなくなってしまった」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月初旬から6月まで休校。ジムも休みとなった。モチベーションを落とさないため、走り込みをしたり、負けた試合の動画を見返したりするなど研究して過ごした。
そうして迎えた11月の新人大会。「最初から全力でいく」と決め、リングに立った。1、2回戦はKO勝ち。その後も危なげなく勝利し、優勝を果たした。1月には、東海4県の新人大会での優勝者が集う東海大会に出場する。
居川選手は「一つ勝てば全国大会に行ける。もっと自分を追い込んで、しっかり勝ち抜きたい」と力強く宣言した。
(2020年12月31日 中日新聞朝刊市民版より)
ボクシングを始めたのは4歳の時、自宅近くにボクシングジムができたことをきっかけに経験者の父親と通い始めた。ジムではプロ選手に交ざって練習を続け「ボクシングでしっかり成績を残したい」と強豪の名古屋工業高を選んだ。
中学にはボクシング部はなく、経験者が少ないことから「期待の新人」として迎えられ、入学後すぐのインターハイ予選に出場。しかし、まさかの2回戦負け。その後の試合でも初戦、2回戦負けが続いた。
「自分では勝てると思っても、なぜか負ける」と居川選手は振り返る。深町亮介監督(36)は、居川選手が通っていたジムでプロと一緒に練習に取り組んできたことから「高校生の試合はプロより1分短い1ラウンド2分。プロの試合時間に慣れてスロースターターだった」と敗因を分析。1年冬からは1ラウンド2分のスパーリング練習を増やし、試合感覚を養った。
また、パンチ力で負けていたことから「足腰を鍛えればぐらつかずにパンチが打てる」と、同じジムの先輩とともに、200段近くある階段の猛ダッシュを繰り返して徹底的に下半身を強化。初めは先輩について行けず、途中で休憩を挟んでいたが、続けるうちに先輩を追い抜いて駆け上がれるようになった。
「勝てる自信がついてきたのに、コロナで試合がなくなってしまった」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月初旬から6月まで休校。ジムも休みとなった。モチベーションを落とさないため、走り込みをしたり、負けた試合の動画を見返したりするなど研究して過ごした。
そうして迎えた11月の新人大会。「最初から全力でいく」と決め、リングに立った。1、2回戦はKO勝ち。その後も危なげなく勝利し、優勝を果たした。1月には、東海4県の新人大会での優勝者が集う東海大会に出場する。
居川選手は「一つ勝てば全国大会に行ける。もっと自分を追い込んで、しっかり勝ち抜きたい」と力強く宣言した。
(2020年12月31日 中日新聞朝刊市民版より)