お知らせ 2020.12.18
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竜選手の折れたバットで指揮棒 愛工大名電高に寄贈 名古屋聾学校生が製作

折れたバットから作った指揮棒を吹奏楽部の伊藤教諭(左端)に贈る(右から)名古屋聾学校の福川さん、名古屋フィルハーモニー交響楽団の川瀬さん、中日ドラゴンズ球団職員の堂上剛裕さん=千種区の愛工大名電高で
名古屋フィルハーモニー交響楽団(名フィル)正指揮者の川瀬賢太郎さんが昨年11月にツイッターで提案して始まったプロジェクトの一環。中日ドラゴンズがバットを提供し、名古屋聾学校高等部専攻科の産業工芸科の生徒が削り出して加工。川瀬さんが何度も助言し、長さ38センチの指揮棒を完成させた。
17日は愛工大名電高で贈呈式があり、産業工芸科2年の福川廉太郎さんや川瀬さんらが出席。吹奏楽部顧問の伊藤宏樹教諭に指揮棒を手渡した。川瀬さんはあいさつで「音楽は人々の心に栄養を与える。指揮棒が名古屋をつなげる役割をになってくれれば」と話した。
贈呈後には、指揮棒のお礼としてフェースシールドを着けた部員55人が吹奏楽曲2曲を演奏した。指揮棒を早速振った伊藤教諭は「軽いけど、重い。強い味方を得た感じがする」と喜んだ。
(2020年12月18日 中日新聞朝刊市民総合版より)