岡崎市の光ケ丘女子高校吹奏楽部が２５日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場センチュリーホールで開かれる「吹奏楽エールコンサート２０２０」に出演する。

　吹奏楽の聖地と称される同ホールに、愛知をはじめ静岡、東京、千葉の４都県から全国大会常連の５高校の吹奏楽部が登場、動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信する。光ケ丘女子高は同日午前１０時４５分～１１時１５分の予定。会場への入場は関係者のみで、一般は不可。

　同ホールでは今夏、新型コロナウイルス感染拡大の影響で全日本吹奏楽コンクールが中止となった。しかしホール側の呼び掛けで今回のコンサートが実現した。県内からは愛工大名電高（名古屋市千種区）も出演する。

　コンサートで光ケ丘女子高は全部員１１７人が演奏する。昨年３月から取り組む「時間（トキ）が空間（そら）を舞う」や１年生中心の「エル・カミーノ・レアル」を含め４曲を披露する。

　部長でホルン担当の山西さん（１８）は「光ケ丘らしい繊細な音色でいろんな人にエールを届けたい」と力強く話す。ＯＧでもある鶴田咲子副顧問は「目標の一つにしてきたコンクールがなくなっても、弱音や不満を吐かずにここまで来た。頑張ってきた部員の姿をぜひ多くの人に見てほしい」と呼び掛ける。

　コンサートは「吹奏楽エールコンサート２０２０午前の部」で検索。（問）光ケ丘女子高＝０５６４（５１）５６５１（鈴木渉太）

（2020年10月24日　中日新聞朝刊西三河総合版より）