お知らせ 2020.10.18
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聖霊高生らと講師の須磨さん スリランカに絵本 気持ち込め英訳
スリランカの子どもたちに届ける絵本を英訳する講座が17日、瀬戸市せいれい町の聖霊中学・高校であった。途上国への教育支援を続ける名古屋市昭和区の大学講師須磨美由紀さん(59)が講師を務めた。
須磨さんは、1994年に北アルプスで滑落死した弟の医学生辻節隆さん=当時(23)=の遺志を継ぎ、翌年に民間基金「YOSHITAKA’S HOPE FUND」を設立。寄付を集めて、アジア圏を中心に1000人以上の子どもに奨学金や物資を届けてきた。絵本の英訳は昨年、娘千草さん(20)が通っていた縁で同校で始め、今回で3回目となった。
講座には同校の高校生10人が参加。在校時にスリランカへ文房具などを寄付した卒業生6人も、現地の民族衣装「サリー」に身を包んで応援に駆けつけた。
高校生は、思い入れがある絵本を持ち寄り、須磨さんから「絵で伝わるから少しくらい間違ってもいい。たくさん気持ちを入れることを心掛けて」と助言を受けた。辞書で表現を調べ次々と紙に書き出した後、選び抜いた言葉を大切そうに絵本の余白に書き写していた。
2年生の女子生徒(17)は「英語を使う仕事に興味がある。抽象的な表現を訳すのは難しかったけれど、お気に入りの本を自分の言葉で届けられるのはうれしい」と話していた。
生徒たちが翻訳した絵本は時期を見て、須磨さんらが現地に届ける。(西川侑里)
(2020年10月18日 中日新聞朝刊県内総合版より)
須磨さんは、1994年に北アルプスで滑落死した弟の医学生辻節隆さん=当時(23)=の遺志を継ぎ、翌年に民間基金「YOSHITAKA’S HOPE FUND」を設立。寄付を集めて、アジア圏を中心に1000人以上の子どもに奨学金や物資を届けてきた。絵本の英訳は昨年、娘千草さん(20)が通っていた縁で同校で始め、今回で3回目となった。
講座には同校の高校生10人が参加。在校時にスリランカへ文房具などを寄付した卒業生6人も、現地の民族衣装「サリー」に身を包んで応援に駆けつけた。
高校生は、思い入れがある絵本を持ち寄り、須磨さんから「絵で伝わるから少しくらい間違ってもいい。たくさん気持ちを入れることを心掛けて」と助言を受けた。辞書で表現を調べ次々と紙に書き出した後、選び抜いた言葉を大切そうに絵本の余白に書き写していた。
2年生の女子生徒(17)は「英語を使う仕事に興味がある。抽象的な表現を訳すのは難しかったけれど、お気に入りの本を自分の言葉で届けられるのはうれしい」と話していた。
生徒たちが翻訳した絵本は時期を見て、須磨さんらが現地に届ける。(西川侑里)
(2020年10月18日 中日新聞朝刊県内総合版より)