進学ナビ

HOME > 高校ニュース > 全て

高校ニュース

高校野球 スポーツ  2020.09.28

この記事の関連校
東邦高等学校

東邦 6点差大逆転劇 鈴木弾 決めた

7回に勝ち越しソロ本塁打を放った東邦の鈴木唯斗外野手=小牧市民球場で(麻生和男撮影)

7回に勝ち越しソロ本塁打を放った東邦の鈴木唯斗外野手=小牧市民球場で(麻生和男撮影)

■主砲活躍 東海大会進出

 愛知では東邦と中京大中京が決勝進出を決めるとともに、来春のセンバツ大会の重要な参考資料となる秋季東海大会(10月24、25、31日、11月1日、三重・ダイムスタジアム伊勢、四日市市営霞ケ浦第一)への出場を決めた。静岡では加藤学園が3位決定戦で三島南を振り切り東海大会の出場権を獲得。決勝は藤枝明誠が常葉大菊川に大勝し、優勝した。

■焦り落ち着かせ

 主砲の一発が大逆転劇を演出した。6-6の7回2死走者なし。東邦の4番・鈴木唯斗外野手(2年)が、中部大春日丘のエース右腕・水野の変化球を振り抜いた。打球は風にも乗り、中堅右のスタンドに着弾。「詰まったけど、風に乗ってくれました」。高校通算24本目の勝ち越しソロが、石川昂弥(現中日)を擁して優勝した2018年以来、2年ぶりの秋季東海大会切符をもたらした。

 苦しかった。背番号10の先発・近藤が2回に失策絡みながら5失点。4回から救援した最速142キロのエース左腕・知崎も1点を失い、6点を追う展開になった。

 「正直、焦っていた。でも主将として、みんなを落ち着かせることを心掛けた」。4回に先頭の鈴木の右前打をきっかけに5点を返すと、6回に同点。7回の勝ち越し弾でひっくり返した。

■ドッジから転身

 異色の経歴の持ち主だ。小学時代はドッジボール界のスーパースター。小5から夏春の全国大会を3連覇し、その全てで最優秀選手に選ばれた。中学からSASUKE名古屋ヤングで野球に転向し、わずか2年ほどで左腕投手としてU15日本代表に選ばれた。東邦に入学後は野手に軸足を置き、1年春からベンチ入り。この日は4安打2打点の大活躍と、新チームでも強打で打線を引っ張っている。

 決勝では中京大中京と対戦する。相手エースの最速151キロ右腕・畔柳は中学時代のチームメートで、U15日本代表でもともに戦った仲だ。「対戦が楽しみ」と鈴木。「通過点です」という東海大会に向け、ライバルを倒してはずみを付ける。 (麻生和男)

▽準決勝(小牧市民)
中部大春日丘 050100000|6
東邦 00050114x|11
(中)榊原、水野、篠原、永田-早坂
(東)近藤、知崎-落合
本塁打 鈴木(東)

(中京大中京、東邦は秋季東海大会に出場決定)

(2020年9月28日 中日スポーツ8面より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ