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お知らせ 2020.09.16

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修文女子高等学校

地元食材で「青春おせち」 名鉄グランドホテル協力 修文女子高生ら発案、販売へ

名鉄グランドホテルと協力して作ったおせちを手にする修文女子高の生徒ら=名古屋市中村区で

名鉄グランドホテルと協力して作ったおせちを手にする修文女子高の生徒ら=名古屋市中村区で

 一宮市の修文女子高校食物調理科の生徒が、名鉄グランドホテル(名古屋市)と協力し、オリジナルのおせち料理を完成させた。県産の食材を使い、高校生らしく彩った「青春おせち」。会員制交流サイト(SNS)映えを狙った工夫も施され、若い世代への日本の食文化PRも目指している。(下條大樹)

■インスタ映えも意識

 同科2、3年生の110人がそれぞれ、春休みの課題としておせちメニューを提案。その中から、ホテルの服部信二副総料理長(53)らが、おせちに適した生徒4人の案を採用した。

 2年の伊藤さん(16)は一宮特産の蜂蜜・福来蜜(ふくらみつ)と西尾市産の抹茶を使った「二色栗金団(くりきんとん)」、2年の杉山さん(17)は県産の奥三河鶏と八丁味噌(みそ)を合わせた「アマニ粒の鶏松風」を発案。2年の宮本さん(16)は三河湾産の海の幸を使った「よし海老の化粧揚げ」、3年の平田さん(17)は「日間賀島産蛸(たこ)の団子串」を考え出し、いずれも地元食材をベースに、斬新なアイデアが光った。

 生徒のメニュー案を基に、服部副総料理長らが長期保存ができるようにするなど、よりおせち向きにアレンジして調理。4人は「こういう料理の仕方があるんだ」「おせちは思ったよりも濃い味付けにしなければならないと分かった」などと新たな発見があった。

 ピンク基調の重箱や、おせちを包む風呂敷も生徒たちが選んだ。インスタグラムなどSNS映えを狙った。おせち名は「夢が詰まった初夢おせち#アオハル」。アオハルとは青春を訓読みで読み替えた若者言葉。平田さんは「おせちになじみにくい若い人にも、日本文化に親しんでもらえたら」と話した。

 ホテルや学校と取引する旅行業「東武トップツアーズ」(東京)の企画。同社は毎年、全国のおせちを販売しており、2年前に札幌市で学校とホテルによる共作を始めた。今年は初めて愛知県内で実施した。

 おせちは同校の4品を含む和洋折衷の全34品。3~4人用で、2万2000円(送料、税込み)。200個を販売予定。申し込みはインターネットの特設サイト(https://sec.tobutoptours.co.jp/web/evt/ngoosechi/)で。(問)東武トップツアーズ名古屋支店=052(232)3345(平日午前9時半~午後5時半)

(2020年9月16日 中日新聞朝刊尾張版より)

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