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スポーツ 2020.08.16

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「全国V狙うサッカー部に」 強豪・市立船橋高の元監督

高校サッカー部の練習を見守る石渡さん=名古屋市内で

高校サッカー部の練習を見守る石渡さん=名古屋市内で

■石渡さん 東邦高で指導

 高校サッカーの強豪として知られる市立船橋高校(千葉県船橋市)で監督を務めた石渡(いしわた)靖之さん(61)が今春、東邦高校と愛知東邦大(ともに名古屋市名東区)サッカー部の総監督に就任した。市立船橋高の監督時代、全国高校総体などでチームを4度の日本一に導いた指導者で、「全国優勝を狙うチームをつくり、世界に通用する選手を育てたい」と話している。 (浅井俊典)

 石渡さんは、市立船橋高サッカー部の部長を務めた後、2003年に監督に就任。在任中の8年間で、高校総体優勝3回をはじめ、高円宮杯全日本ユース選手権優勝などのタイトルを獲得した。堅守のチームづくりに定評があり、教え子にはJ1鹿島アントラーズの和泉竜司選手らがいる。

 サッカー部の監督退任後は船橋市総合教育センター所長や市立船橋高の校長を務め、今年3月に退職。再び現場で指導したいとの思いがあり、東邦の就任要請に応じた。4月から愛知東邦大人間健康学部教授となり、同大と東邦高サッカー部を指導している。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、高校サッカー部の全体練習が始まったのは6月から。練習を熱心に見守り、選手にアドバイスを送っている。東邦高サッカー部主将の野瀬翔也さん(3年)は「先生のおかげで守備の意識が一段と高まった。全国レベルの指導を受けている感じがします」と話す。

 県内のサッカー関係者によると、愛知県勢は過去に全国高校サッカー選手権で優勝したことが一度もなく、有望な中学生選手の多くがJリーグクラブの下部組織や県外の強豪校に進んでいるという。こうした現状について、石渡さんは「愛知には才能ある選手が大勢いるのに、その受け皿が少ないように見える。選手が地域に根差しながら世界に羽ばたけるような体制づくりにも貢献できたら」と語った。

(2020年8月16日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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