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お知らせ 2019.04.16

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同朋高等学校

支援の手 困窮者に 外国に 同朋高と愛大 古着送る

寄付された古着やタオルなどを仕分ける同朋高生と愛知大生たち=中村区の同大で

寄付された古着やタオルなどを仕分ける同朋高生と愛知大生たち=中村区の同大で

学校の創立60周年記念に合わせてボランティア活動を始めた同朋高校(中村区)と、愛知大(同区)のボランティアサークルが、双方が集めた古着やタオルなど約230点を市内の生活困窮者の支援団体に送った。(佐々木香理)

 同朋高は、地域とのつながりを深めようと学校の節目に向けて開始。生徒や保護者らから上着やタオル、毛布などが寄せられた。今年に入り、寄付品を愛大に移して愛大生と共に整理を続けてきた。

 愛大のサークル「ジョウナー・ボランティア」では、2013年から学内で古着や日用品の寄付を募り、市内の生活困窮者に届ける活動に取り組んできた。今回は同朋高の生徒たちから依頼を受け、寄付品の仕分け方や寄付先となる支援団体との橋渡しなどを手助けした。

 同朋高3年の生徒(17)は「季節物や男女どちらかを区別するのが大変だった」と振り返る。サークル代表で愛大3年の前川幸輝さん(20)は「寄付する人とコミュニケーションを持ち、能動的に集めている点が参考になった」と話す。

 3月末に寄付品を受け取ったホームレス支援の有志団体「名古屋夜回りの会」の石原明さん(51)は「きれいな品が多くて大変ありがたい。選べることも喜ばれる」と感謝する。同朋高3年の生徒(17)は「活動を続けて、今後は地域の方からの寄付も募れれば」と意気込む。

 今回の寄付には愛大で備蓄していた非常食の一部も盛り込んだ。担当者は「期限が来ると廃棄して処分してしまう。期限が近づいたものを生かすことで地域の一助になれば」と話す。

(2019年4月16日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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