■１５３キロから一夜　今季初先発

　高校野球で昨秋の明治神宮大会を制した中京大中京（愛知）は２１日、京都市内で龍谷大平安（京都）とダブルヘッダーの練習試合を行い、主力中心で臨んだ第１試合で高橋宏斗投手（３年）が今年初先発。５イニングを被安打３の１失点で５つの三振を奪った。第１試合は７－２で中京大中京が勝ち、第２試合は１－０で龍谷大平安が完封勝ちした。

　今年最初の練習試合となった２０日の愛工大名電戦では中継ぎで登板し、自己最速の１５３キロをマーク。この日は連投での先発となったが、視察した広島とヤクルトのスピードガンで最速１４８キロを記録し、５イニングを最少失点でまとめた。

　「（連投で）昨日の張りもあったので、今日はバランスを意識して投げることをテーマにして投げました。三者凡退がなく、自分の力は出せていなかった。春のセンバツ大会で１５５キロを出すという目標を掲げてやってきたので、まだまだスピードも足りてない。制球や間合いも課題が残る」と反省の言葉を連ねたが、初回の唯一の失点は内野ゴロによるもの。５回無死満塁では２三振を奪うなど、２回以降は得点を許さなかった。

　今月１５日に大学進学の方針を公表したばかりだが、「自分は将来的には絶対にプロ野球選手になりたいというのがあるので」とも話す。新チームから公式戦１９戦無敗。愛知の独自大会と８月の甲子園交流試合でも、高橋宏は無敗の継続を目指す。

◇練習試合（２１日・龍谷大平安ボールパーク）
▽第１試合
龍谷大平安　１０００００１００―２
中京大中京　０００３１００３ｘ―７
（龍）西本、坂尾、松本－山崎、青木
（中）高橋宏、飯島、松島－印出

（2020年6月22日　中日スポーツ７面より）