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お知らせ 2020.06.05

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日本福祉大学付属高等学校

映像合体し“演奏会” 日福大付高 和太鼓部員 自宅から元気発信

部員がそれぞれの自宅で撮影したものを合体させて作った映像の一部=日本福祉大付属高提供

部員がそれぞれの自宅で撮影したものを合体させて作った映像の一部=日本福祉大付属高提供

■ネットに動画公開

 美浜町の日本福祉大付属高校和太鼓部「楽鼓(らっこ)」の部員たちが自宅で演奏した映像を組み合わせた動画が、動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿されている。新型コロナウイルス感染症による休校で部活動ができない間も「みんなが元気になることを発信したい」と、部員と顧問が企画した。(鈴木佐歩)

 企画は「お家でつながるプロジェクト」と名付けられ、太鼓の代わりに家にあるものをたたいて演奏することがルール。第1弾では、3年と2年の部員29人がゴールデンウイーク中に、笛の音に合わせながら、自宅でペットボトルやクッション、机などを使って演奏し、撮影した映像を合体させて5分弱の動画に仕上げた。

 動画では、生徒たちの元気な表情や威勢のよい掛け声を見たり聞いたりすることができる。3年の杉本さんは「自分1人でやることが恥ずかしかったけど、完成した動画を見てやってよかったと思えた」。2年の水野さんは「1人で気持ちを楽しい方に持っていくのは大変だったけれど、みんなでたたいている雰囲気が出ていた」と話した。2年の室田さんは「久しぶりに合わせてバチを打った。自粛前の演奏などができていた生活が改めて幸せだったのだと感じた」と語った。

 同部では例年、地域のさまざまなイベントで演奏を披露しているが、今年は軒並みイベントは中止。だが「こんな時だからこそ何かできないか」と、部員たちは顧問の山田尚悟さん(31)とともにプロジェクトに取り組むことに。山田さんは「子どもたちが一生懸命、前向きに取り組む姿は多くの人に希望を与える。子どもたちの笑顔には力がある」と話す。動画を視聴した人からは「励まされた」「涙が出た」といった感想が寄せられているという。

 3年の田島さんは「仲間と一緒にいないと寂しいなという気持ちもあったが、出来上がった動画を見てみんなで一つのものを作り上げられてよかったと思った」。3年の光井さんは「応援してくださっている方にちょっとでも希望や明るい気持ちを届けられれば」と話す。

 同部は今後、第2弾や第3弾の動画も配信する予定。ユーチューブで「お家でつながるプロジェクト」などと検索すると見ることができる。

(2020年6月5日 中日新聞朝刊知多版より)

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