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お知らせ 2020.02.21

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愛知工業大学名電高等学校

千種署 愛工大名電高チア部に感謝状 全力チアで交通安全啓発 選曲、振り付け 部員が悩み考える

八木署長(後列左)から感謝状を受け取った部員ら=千種署で

八木署長(後列左)から感謝状を受け取った部員ら=千種署で

 交通安全の啓発に協力したとして千種署は19日、千種区の愛知工業大名電高チアリーディング部「サンダース」に感謝状を贈った。チアの強豪として知られる同部だが、チアで交通安全を呼び掛けるのは初の試みだったという。悩み抜いた末に披露された高校生たちの熱演に、警察官も脱帽した。 (鈴木凜平)

 きっかけは署の交通課に名電高出身者がいたこと。署が名電高に持ち掛けたところ快諾。昨年11月と12月、区内の商業施設で開催されたイベントで計2度、曲や技の組み合わせを変えながら披露した。

 人を飛ばして回す、空中でポーズを取るなどのなじみの技はもちろん、ヘルメットをかぶって塔をつくったり、肩車をして「ライト点灯」と書かれたボードを掲げたり。「飲酒運転絶対だめ!」「シートベルト着けよう!」といった言葉も、笑顔いっぱいに元気よく叫んだ。

 部は昨年8月の「ジャパンカップ2019日本選手権大会」で、7位に入った。落合健一交通課長は「全国でも指折りの高校が、オリジナルでここまでやってくれるとは」と驚いた。

 キャプテンの2年、近藤さん(17)は「オファーをもらった以上、ちゃんとしたチアを見せたかった」と語る。部では部員の自主性を重んじており、曲選びや振り付けなども自分たちで考える。ただ、警察とのコラボは初めてで、近藤さんは「悩んだ。3日間考え抜いた」と振り返る。

 一方、署は高校生の事故対策に力を入れている。区内に在学する高校生の数は約1万人で、名古屋市内の16区で最多。区内では昨年までの5年間で、高校生の事故が100件発生した。これを受け、署や区は今月、名電高を含む区内の7高校と協定を結んだ。

 八木俊男署長は「名電高はとても高い意識を持ってくれている。今後も多くの人たちに見てもらいたい」と期待した。部員たちはこの日、署で感謝状を受け取った後、近くで高齢者らに反射材を配った。練習で日が暮れてから下校することも多いという近藤さんは「私も自転車の運転に気を付けるようになった」といい、「これからもチアで協力していく」と意気込んだ。

(2020年2月21日 中日新聞朝刊市民版より)

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