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お知らせ 2019.12.21

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三重高等学校

NY舞台へ 本気 三重高ダンス部 青春の夢 クラウドファンディング開始

米国・ニューヨークでのダンス披露を目指す三重高ダンス部=三重県松阪市で

米国・ニューヨークでのダンス披露を目指す三重高ダンス部=三重県松阪市で

 ダンスの強豪チーム、三重県松阪市の三重高校ダンス部が来年3月、米国・ニューヨークでのパフォーマンス披露を目指している。劇場か街頭で踊る計画。旅費を捻出するため、インターネットで資金を募るクラウドファンディングを始めた。池上真由部長(17)は「夢を少しでも応援してほしい。世界に羽ばたきたい」と話す。 (清水悠莉子)

 三重高の踊りのベースは素早い動きの中に一瞬、止まる動作が入るロックダンス。衣装に凝る学校も多い中、制服やジャージー姿で舞台に上がり、一糸乱れぬダンスを披露する。

 顧問の神田橋純教諭(31)が三重高在学中の14年前、サークルとしてつくった。部に昇格した2017年、全国高校ダンス部選手権で準優勝。同校出身の歌手西野カナさんとテレビで共演したこともある。

 新たに目指す舞台は、ニューヨークのエンターテインメントの殿堂「アポロシアター」で、毎週水曜に開かれている「アマチュアナイト」。歌手やダンサーのプロへの登竜門とされ、デビュー前のマイケル・ジャクソンさんも出演した。観客の拍手の量で出来栄えが評価される。

 三重高ダンス部は既に、事前審査のための動画を劇場側に送った。審査に通れば、出演が許される。

 本番に向け「会場と一緒に盛り上がれる踊り」を考案中という。出演がかなわなくても、ニューヨークの名所、タイムズスクエアやブルックリンブリッジなどでゲリラライブを行うつもりだ。部内選考を経た1~3年の部員30人が現地に行く。

 渡米計画の発端は、県が資金を支援して子どもたちの夢を応援する事業。今年5月、「世界で踊ってみたい」と応募し、認められた。

 県の支援金10万円では足りない費用を工面するため、クラウドファンディングを始めた。目標額は100万円。既に50万円以上が集まった。

 寄付者には、部のチーム名入りタオルや、米国でのダンス映像を収録したDVDを贈る。企業向けには生徒たちの上着に企業名を掲載できる権利などを用意した。募集は来年1月30日まで。1月5日にはPRのため、入場無料のダンスイベントを津市の県総合文化センターで開く。

 アマチュアナイトは、神田橋教諭が大学生時代にチームでの出演を決めながら、資金難で断念した舞台でもある。神田橋教諭は「着実に技術を上げてきた部員たちの背中を押してほしい」と訴える。池上部長は「まずは津でのイベントで、私たちのダンスを見てほしい」と話す。

■アマチュアナイト

 米国ニューヨーク市マンハッタン区の黒人居住地区ハーレムにあるクラブ「アポロシアター」で1934年に始まった。アマチュアの歌手やダンサーが事前の審査を経て舞台に上がる。17歳以下と18歳以上の部門があり、18歳以上では観客のブーイングで途中退場になることもある。三重高は17歳以下の部門に出場。高評価を得られれば、上位のショーへの出演が許されるが、そうなった場合の対応は未定という。

(2019年12月21日 中日新聞夕刊9面より)

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