お知らせ 2019.11.22
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G20 高校生12人、あす提言 教育格差 10代の目線で
名古屋市で開かれる20カ国・地域(G20)外相会合で、県内の高校生たちが各国の外相の前で国際社会に向けた提言を英語でスピーチする。4校12人のメンバーが決めたテーマは「教育格差」。先進国と開発途上国の間にある格差をなくそうと、若者の視点で考えた解決策を23日の会合で披露する。(森若奈)
「今までになかったアイデアを各国の外相に伝えられるいい機会。僕らのメッセージが伝わるといい」。メンバーの一人、春日井市の中部大春日丘高2年の生徒(17)は意気込んでいる。
生徒は父親の仕事の関係で小学生まで南アフリカや英国、ポルトガルなどで過ごした帰国子女。外相会合で話し合われる「持続可能な開発目標(SDGs)」に沿ったテーマをメンバーで考える中で、教育格差を提案した一人だ。
南アでは小学生のころ「都会と田舎の差」を調べる学習で、最大都市ヨハネスブルクから郊外のスラムを見に行ったことがある。立ち並ぶ粗末な家を見て「生まれてきた場所でその人の人生が変わる。不平等じゃないか」と鮮明に格差を感じた。
海外での経験を踏まえ、従来の「教師派遣」や「学校建設」にとどまらない途上国の支援策をスピーチに盛り込んだ。
提言には時習館高(豊橋市)、名古屋大教育学部付属高(名古屋市)、名東高(同)の生徒も参加する。
名東高2年の生徒(17)はスピーチのトリを担当する。世界ではスウェーデンの16歳の環境活動家グレタ・トゥンベリさんが注目を集める中、自らも将来を担う世代として世界に発信をする大役をつかんだ。「大人よりもできることは少ないけど、このスピーチで少しずつでも人々の意識を変えていきたい」と訴える。
高校生たちの提言について、茂木敏充外相は「みなさんが夏休みから熱心に議論を重ね、準備してくれていると聞いている。G20外相会合の中でも大切なイベントの1つであり、若者らしい斬新な提言を期待している」と語った。
(2019年11月22日 中日新聞朝刊県内版より)
「今までになかったアイデアを各国の外相に伝えられるいい機会。僕らのメッセージが伝わるといい」。メンバーの一人、春日井市の中部大春日丘高2年の生徒(17)は意気込んでいる。
生徒は父親の仕事の関係で小学生まで南アフリカや英国、ポルトガルなどで過ごした帰国子女。外相会合で話し合われる「持続可能な開発目標(SDGs)」に沿ったテーマをメンバーで考える中で、教育格差を提案した一人だ。
南アでは小学生のころ「都会と田舎の差」を調べる学習で、最大都市ヨハネスブルクから郊外のスラムを見に行ったことがある。立ち並ぶ粗末な家を見て「生まれてきた場所でその人の人生が変わる。不平等じゃないか」と鮮明に格差を感じた。
海外での経験を踏まえ、従来の「教師派遣」や「学校建設」にとどまらない途上国の支援策をスピーチに盛り込んだ。
提言には時習館高(豊橋市)、名古屋大教育学部付属高(名古屋市)、名東高(同)の生徒も参加する。
名東高2年の生徒(17)はスピーチのトリを担当する。世界ではスウェーデンの16歳の環境活動家グレタ・トゥンベリさんが注目を集める中、自らも将来を担う世代として世界に発信をする大役をつかんだ。「大人よりもできることは少ないけど、このスピーチで少しずつでも人々の意識を変えていきたい」と訴える。
高校生たちの提言について、茂木敏充外相は「みなさんが夏休みから熱心に議論を重ね、準備してくれていると聞いている。G20外相会合の中でも大切なイベントの1つであり、若者らしい斬新な提言を期待している」と語った。
(2019年11月22日 中日新聞朝刊県内版より)