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お知らせ 2019.11.12

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中部大学第一高等学校

中部大第一高 枠作りお手伝い 力作「ニッシー」クッキー

きまもり会と中部大第一高の連携で生まれたニッシークッキー=日進市の同高で

きまもり会と中部大第一高の連携で生まれたニッシークッキー=日進市の同高で

■日進の福祉法人 17日 市民まつりで披露

 日進市蟹甲町の障害者福祉施設「愛歩(あゆみ)」を運営する社会福祉法人「きまもり会」と、同市三本木町の中部大第一高が連携し、市のマスコットキャラクター「ニッシー」のクッキーを完成させた。17日、市役所などで開かれる「にっしん市民まつり」でお披露目され、販売開始する。今後、市のふるさと納税返礼品にも追加される予定。(平木友見子)

 愛歩でパンの製造販売をしてきた「きまもり会」は3月、市のお土産品創出プロジェクトとして、名古屋学芸大と連携し、焼き菓子セットを開発。さらに「日進」らしい特産品づくりとして、ニッシーをデザインしたクッキーの案をあたためていた。

 そんな時に、同法人の森田沙弥香さん(35)が目を付けたのは、立体を造形できる3Dプリンター。市を通じて6月、設備のある同高を紹介してもらい、機械電気システム科教諭の中島隆司さんに、施設利用者が使いやすいクッキーの型の製作を依頼した。

 中島さんは、3Dプリンターでイラストを読み込み、枠作りに挑戦。初めは生地が膨らむとニッシーの輪郭がぼやけてしまうなど失敗もあり、試作品は10を超えたという。だが、色を引き立たせるため、胸のNのマークとリボンをマシュマロで別に作りたいという要望にも応え、10月中旬、森田さんの期待以上の型を完成させた。

 森田さんは「持ちやすいし、小さなパーツは一度に2つ作ることができるなど効率もいい」と絶賛。型を使う施設利用者も「作っていて楽しい」「難しいところはない」と喜ぶ。

 市民まつりでは、20周年を記念して開設されるオープンカフェで、150個が無料で配布されるほか、1個100円で販売も行う。その後は、愛歩や市内イベントで販売する。収益は、材料費を除いて全て施設利用者の収入になるといい、森田さんは「これをきっかけに、活動がもっと広がれば」と願っている。

(2019年11月12日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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