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高校野球 2019.11.04

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中京大学附属中京高等学校

秋季東海地区大会 中京大中京V

秋季東海地区大会を制し歓喜する中京大中京ナイン=岐阜市の長良川球場で

秋季東海地区大会を制し歓喜する中京大中京ナイン=岐阜市の長良川球場で

 第72回秋季東海地区大会最終日は3日、岐阜市の長良川球場で決勝を行い、中京大中京(愛知1位)が県岐阜商(岐阜1位)に9-6で勝ち、11年ぶり10度目の優勝を飾った。中京大中京は明治神宮大会(15日から6日間・神宮)に出場し、第3日に初戦となる準々決勝で明徳義塾(四国)-星稜(北信越)の勝者と対戦する。

 中京大中京は同点の9回に南谷の適時打で勝ち越すと、高橋宏の2点適時打でリードを広げた。県岐阜商は8回に4点差を追いつく粘りを見せたが及ばなかった。

■「浮いた球狙おう」声掛け合い

 追いつかれても慌てなかった。冷静にボールを見極め、後ろの打者につないでいく。中京大中京は9回、4球を足場に3安打で3点を奪って突き放した。左前勝ち越し打を放った南谷は「つなぐ意識しかなかった」と内角の直球を振り抜いた。

 8回、エース高橋宏の不調で試合が振り出しに戻った。9回の攻撃前の円陣で、高橋監督は「この試合は勝ちたいと思っている気持ちの強い方が勝つ」と選手の尻をたたいた。直後だった。選手たちが自然に「浮いたボールを積極的に狙っていこう」と声を掛け合っていた。

 昨年は準決勝で敗退し、選抜大会への道を断たれた。今夏の愛知大会も準決勝で涙をのんだ。高橋監督はアドバイスするだけではなく、「できるだけ選手が考えていることを引き出してやろう」と指導方針を転換した。だから自分たちで考え、実践できることが何よりうれしかった。

 投手陣は右の高橋宏、左の松島がともに140キロを超える直球を投げる。打線も1、3、4番は前チームからレギュラー。大会前から本命視され、その通りの結果を残した。高橋監督は「ほっとした」と表情を緩める。好素材の選手が集うチームは試合を重ねるごとに成長。実りのある大会になった。 (東郷賢一)

▽決勝
中京大中京(愛知) 111000213―9
県岐阜商 001010040―6

(2019年11月4日 中日新聞朝刊17面より)

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