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高校野球 2019.09.09

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中京大学附属中京高等学校

中京大中京・高橋宏斗完封 センバツV・東邦打線を3安打

東邦を相手に完封した中京大中京・高橋=熱田愛知時計120スタジアムで(川越亮太撮影)

東邦を相手に完封した中京大中京・高橋=熱田愛知時計120スタジアムで(川越亮太撮影)

 来年のドラフト候補がライバル完封の快投を演じた。秋季高校野球愛知県大会は8日、1回戦と2回戦を行い、秋の県大会初戦を迎えた中京大中京はエース右腕・高橋宏斗投手(2年)が、今春のセンバツを制した東邦を3安打シャットアウト。7-0の快勝に導き、来春センバツに向けて一歩前進した。敗れた東邦はセンバツ出場と連覇が絶望的となった。

■聖地への第一歩

 付け入る隙を与えなかった。中京大中京・高橋が今春センバツ王者を力でねじ伏せた。伸びのある直球とツーシームで東邦打線を翻弄(ほんろう)し、許した安打はわずか3本。来年のドラフトに向けてプロが注目しているエースが見事な完封発進だ。

 「長い回を投げることを意識して、投球に抑揚をつけました。それが完封につながったと思います。東邦に勝てて自信になりました」

 試合後の高橋の顔に充実の笑みが浮かぶ。もちろん高橋源一郎監督(39)も合格点。「今日の試合は高橋の投球に尽きる」と褒めたたえた。

■タメ作りを意識

 今春のセンバツ、夏ともにあと一歩のところで甲子園出場を逃した。最上級生となって「何かを変えないと今までと同じだ」と思った。夏の練習で投球フォームを一から見直し、投球動作の途中でタメを作ることを心掛けているという。

■内角攻め貫いた

 迎えた秋の初戦。朝のミーティングで高橋監督から「相手はセンバツ優勝校。自分たちは挑戦者だ」と声をかけられ、受け身になってはいけないと決意。内角を突く投球を貫いた。

 名門のエースが目指す到達点は高い。「今は神宮大会で勝つために何が必要か考えてやっています」。2010年以来となるセンバツ出場を引き寄せることはもちろん、東海大会を制し、さらに明治神宮大会での優勝を思い描く。ユニホームから着替えたシャツの袖に書いてあるのは「世代No1(ナンバーワン)投手」の文字。この願いをかなえるため、さらなる快投を目指す。 (川越亮太)

 ◇愛知県大会▽2回戦(熱田愛知時計120スタジアム)
中京大中京 210101101―7
東邦 000000000―0
(中)高橋-印出
(東)吉納、藤好、山下、知崎、吉納-仲間、林
本塁打 西村友(中)

(2019年9月9日 中日スポーツ22面より)
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