高校野球 2026.08.30
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高校野球 軟式全国選手権 中京 史上初5連覇

茗渓学園を破り、5連覇に喜ぶ中京ナイン=明石トーカロ球場で
中京は投手陣が安定し、今大会4試合を全て無失点で勝利した。打線は6回に内野安打で先制し、8回は増田の2点中前打など6安打を集めて6得点し、突き放した。
■主将・中村駿 猛攻呼ぶ一打
最後の打者を空振り三振に仕留めると、捕手で主将の中村駿は記念球をミットに収めたままマウンドに駆け出した。史上初の5連覇。「常勝軍団」の重圧から解き放たれた中京ナインは、輪になって喜びを分かち合った。先制打の田中伶は「5連覇よりも中村主将のチームで優勝できたことが一番うれしい」と話し、苦楽を共にした仲間との思いに浸った。
1点では足りない。中村駿は気を緩めなかった。6回に先制するも追加点がないまま1-0で迎えた8回、先頭で打席が回ってきた。「攻める気持ちを忘れずに」。外角の球を思いきり振り抜くと、打球は右前に落ちる。後藤監督が「なんとか一本絞り出してくれてチームも勢いに乗れた」と振り返る主将の一打を呼び水に打線が爆発。打者一巡の6得点で一気に試合を決めた。
西尾、奥村の2年生投手の奮闘と中村駿の好リード、堅い守備で岐阜大会から無失点で夏を終えたが、道のりは簡単ではなかった。
昨年の岐阜県秋季大会は、岐阜聖徳に1-3で敗れて準決勝敗退。「いつか点が入るだろうという雰囲気が出てしまった。本当に日本一なんかになれるのか」。主将は重圧に押しつぶされそうになった。毎日のようにミーティングを重ねて、日ごろのあいさつから変えていった。一球への思いにこだわって練習を重ねて油断を排した。
追加点の重みを知っていたからこそ、この日の8回の攻撃が生まれた。「日々もがき苦しんだから、最後には自信となって思いきりプレーできた。すべてが報われました」。夏の日差しに照らされた主将の笑顔は晴れ晴れしかった。
▽決勝
中京(東海・岐阜)000001060|7
茗渓学園(北関東・茨城)000000000|0
(中)西尾、奥村-中村駿
(茗)伊藤、森田、小沢-前田
(2026年8月30日 中日新聞朝刊18面より)
