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高校野球 中部5校 吉報 横浜、 沖縄尚学など 選抜32校決定

選抜高校野球大会への出場が決まり、歓喜の中京大中京ナイン=名古屋市昭和区で
昨秋の明治神宮大会で優勝した九州国際大付(福岡)、準優勝の神戸国際大付(兵庫)、東北大会を制した花巻東(岩手)や関東王者の山梨学院、甲子園大会で通算9度優勝の大阪桐蔭も順当に出場が決まった。
練習環境などの困難克服、地域貢献といった戦力以外の要素を加味する21世紀枠は長崎西と高知農が選出された。
最多は33度目の中京大中京(愛知)。夏の選手権大会を含め崇徳(広島)は33年ぶり、帝京(東京)は15年ぶりの甲子園となる。帝京長岡(新潟)と高知農が初出場。
組み合わせ抽選会は3月6日に出場校の主将が集まって行われる。
■神宮で涙し 体づくり 中京大中京
昨秋の東海大会を制した中京大中京は、5年ぶり33回目の出場。選抜大会は58勝と全国最多の勝利数を誇り、優勝は4度に上る。高橋監督は「日本一に向かってしっかり準備したい」と見据えた。
エース右腕の安藤は、130キロ台中盤の直球とスライダーを低めに集めて打たせて取り、堅守から攻撃の流れをつくる。東海大会3試合で28得点の打撃陣は4番で主将の荻田がチームをけん引。上位から下位まで切れ目なく得点を狙える。
東海大会王者として臨んだ明治神宮大会は初戦でコールド負け。体格でも技術でも全国との差を痛感した。「春にやり返す」。悔しさを糧に、この冬はウエートトレーニングの回数や食事の量を増やして体づくりに励んだ。
体重が10キロ近く増えた選手もいるなど、成果は着実に出ている。荻田は「一つ一つ全力で取り組み、力強い打撃と守備で結果を出したい」と意気込んだ。 (牧野良実)
■頂点へ一戦一戦集中 三重
2018年以来、8年ぶり14度目の出場を決めた三重。沖田監督は「選ばれることを信じて、この冬の練習に取り組んできた。一戦一戦集中していきたい」と言葉に力を込めた。
昨夏の三重大会は初戦だった2回戦でまさかの敗退。新チームでは打撃強化を図るため、より実戦に近いシート打撃を練習に多く取り入れた。成果は秋の東海大会で発揮。特に準決勝では、昨夏の甲子園で活躍した聖隷クリストファー(静岡)のエース高部から10点を奪ってコールド勝ち。全3試合で2桁安打を放ち、計25点を挙げた。
ただ沖田監督は「守りのチーム」と指摘。右横手投げの三好、最速146キロを誇る本格派右腕の古川らタイプが異なる投手が複数そろう。「継投も思い切ってできるようになる」と、DH制の導入も前向きにとらえる。捕手の大西主将は「一つずつ勝ち抜き、その先に優勝したい」と意気込んだ。 (芦原遼)
■バランスの良さ 自信 近江
2年ぶり8度目の選抜出場を決めた近江。2022年大会は補欠校からの繰り上げ出場で準優勝を果たしたが、24年大会は初戦で敗れた。投打にバランスの取れたチームで再び聖地に挑む。
プロ注目右腕、上田がチームの軸となる。1年秋に最速148キロを記録。2年春に右肩を故障し、横手投げ気味にフォームを変えたが、直球の自信は揺らがない。「真っすぐで押す投球をしたい」と甲子園のマウンドを見据える。
打線は昨秋の県大会の全5試合で計47得点、近畿大会でも初戦で9得点と破壊力十分。吉田、箕浦、杉本と下級生の時から中軸を張る選手がそろい、切れ目がなくどこからでも得点できる。
チームを率いるのは、01年夏に近江の主将として準優勝を経験した小森監督。恩師で甲子園通算28勝の多賀前監督の後を継ぎ、昨春に就任したばかりで、「少しでも恩返しできるようにやりたい」と健闘を誓う。 (比嘉祐也)
■自慢は3左腕、 機動力 大垣日大
大垣日大は、2年連続7回目の出場となる。3人の左腕を擁する投手陣と機動力を生かした攻撃力で、昨秋の東海大会で4強に入った。
打撃陣は1番から森遼や山崎といった足の速い選手を並べ、東海大会の準決勝では、優勝校の中京大中京を相手に6盗塁を決めて苦しめた。主軸は、投打で二刀流の竹岡。長打力が武器で「理想は本塁打だが、チームに貢献するようなバッティングをしたい」と意気込む。大橋、竹島らとの上位打線は勝負強く、バランスの良い打線を組む。
投手陣は、直球が最速139キロと本格派の竹岡と東海大会でエースナンバーを背負った谷之口、チェンジアップが武器の軟投派中村がそろう。
高橋監督は「打撃力は昨年よりある」と自信をのぞかせる。2007年春の準優勝が最高順位。山崎主将は「出るからには優勝旗を岐阜の地に持って帰りたい」と、初の頂点に向けて活躍を誓う。 (鹿島楓斗)
■粘り強く 上位を狙う 滋賀学園
滋賀学園は2年連続4度目の選抜出場。昨秋の近畿大会では、県大会準決勝で競り負けた近江にリベンジを果たして4強入り。持ち前の粘り強さを生かし、上位進出を目指す。
昨春は初戦敗退。悔しい思いをばねに日々、練習に励んできた。近畿大会では準優勝した智弁学園(奈良)と準決勝で対戦。一時逆転する粘りも見せた。
強気で攻める投手陣、小技を絡めて得点を重ねる攻撃陣。エース土田は最速136キロで、打たせて取るのが身上だ。昨秋以降、体重を7キロ増やし、直球の力強さが増した。打線の核は長打力を誇る吉森。「相手に驚かれるような力強いバッティングを」と意気込む。
大会ではDH制が導入される。山口監督は「うちはバランス良くできる選手を入れたい」と話す。藤川主将は「あこがれの舞台。優勝したい」と決意を語った。 (長谷川和華)
(2026年1月31日 中日新聞朝刊25面より)
