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スポーツ 2026.01.06

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春の高校バレー 男子 愛工大名電 競り勝つ 女子 豊川 涙

愛工大名電-常翔学園 第2セット、スパイクを決める愛工大名電の山崎選手

愛工大名電-常翔学園 第2セット、スパイクを決める愛工大名電の山崎選手

 第78回全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)が5日、東京体育館で開幕し、1回戦があった。

 県勢では、男子で3年ぶり19回目出場の愛工大名電(名古屋市)が大阪府代表の常翔学園を2-1の接戦で破った。6日の2回戦では、2025年度の全国高校総体(インターハイ)と国民スポーツ大会(国スポ)で優勝を果たし、「全国三冠」を狙う熊本県代表の鎮西と激突する。

 女子は3年ぶり2回目出場の豊川(豊川市)が京都府代表の京都橘に0-2で敗れ、涙をのんだ。

■山崎選手 強烈な一打 愛工大名電 相手ブロック置き去り

 異次元のスピードで相手ブロックを置き去りにし、強烈な一打をたたき込んだ。第3セット、愛工大名電のMB山崎選手(3年)が完璧なブロードを決め、チームの勢いを加速させた。

 「ブロックも全部見えて『これもう決まるわ』と思いながら打った。最高の景色でした」。確信の一撃に「これが持ち味です」と胸を張った。

 ブロードは中央から右側へ走りながら片足でジャンプして打つ移動攻撃。難易度は高いが、相手ブロッカーにマークされにくくなる特徴がある。

 ナイジェリア人の父を持つ山崎選手は高い身体能力が武器。小さいときから総合格闘技、バスケ、水泳、陸上、野球とさまざまなスポーツに取り組んできた。

 バレー部に入ったのは中学2年の夏。「6人みんなと目を合わせながらやるので、仲間がいるということがいい」とのめり込み、全国の舞台までたどり着いた。

 次戦は優勝候補筆頭に目される鎮西。「強い相手だけど、びびってたら何もできずに終わる試合になってしまう。チャレンジャーとして、楽しんでできるところまでできたら」と意気込んだ。(宮下爽)

■手負いで決めたサービスエース 豊川 石橋選手 ピンチサーバーで爪痕

 7-19と大差をつけられ、後がない第2セット。豊川の石橋選手(3年)がピンチサーバーとしてコートに入ると、左腕から放たれたフローターサーブが決まり、チームはひときわ大きな盛り上がりを見せた。

 1年時からレギュラーとして試合に出場。今大会も主力として期待されていたが、県代表決定戦の4日前、練習中に右足小指を骨折。医師から手術を勧められるほどの大けがだった。

 手術をすれば全治4カ月。石橋選手は全国の舞台に立つため、手術をしないことを選んだ。ギプスを取れたのが先月末。歩くこともままならない状態で、フル出場はかなわず、サーブの調整に取り組んだ。

 これまではコートの左側から打っていたが、それでは次の守備に間に合わないと、立ち位置を右側へ。本来の力強いジャンプサーブではなく、少し跳ぶのが精いっぱい。「練習でも半分入るか入らないかだった」という中で決めたサービスエースに「すごいうれしかった。安心した」と顔をほころばせた。

 これまで攻撃の要となるポジション「オポジット」の選手として多くの得点を決めてきた。それでも「今までの1点よりも一番重たい1点。どんないいスパイクよりも死ぬまで覚えているのかなと感じる」。出場時間は短くても、確かな爪痕を残して、笑顔で夢の舞台を後にした。(宮下爽)

(2026年1月6日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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