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スポーツ 2025.12.26

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愛知工業大学名電高等学校 豊川高等学校

春高バレー 来月5日開幕 大舞台へ 最終調整

試合形式で練習する愛工大名電高の選手たち=名古屋市千種区の同高で

試合形式で練習する愛工大名電高の選手たち=名古屋市千種区の同高で

 来年1月5日に第78回全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)が、東京体育館を舞台に開幕する。県代表として、男子は愛工大名電(名古屋市、3年ぶり19回目)、女子は豊川(豊川市、3年ぶり2回目)が出場。本番が近づく中、両校は最終調整に励んでいる。(宮下爽)

■男子 愛工大名電 MB絡めた多彩な攻撃

 全国の大舞台を直前に控えても、選手たちから気負いは感じない。目標として掲げていたのは「全国大会出場」。それを達成して臨む舞台を北川祐介監督は「ボーナスステージ」と表現した。

 文武両道で全国の切符をつかんだ。もともと部員は同校のスポーツコースに所属していたが、2022年度からほとんどの部員が普通コースに。限られた時間で練習の効率化を図った。北川監督は「文武両道でも全国に行けることを証明できた」と胸を張る。

 ミドルブロッカー(MB)を絡めた多彩な攻撃が持ち味。星城との県代表決定戦でもMBの山崎選手(3年)らのブロックが光った。現在は全国レベルの速さのスパイクにも対応できるよう、レシーブの練習に力を入れている。

 1回戦の相手は常翔学園(大阪府)。ゲームキャプテンの堀江選手(同)は「限られた人しか出られない貴重な舞台。1試合1試合楽しみながら、自分たちのバレーをしたい」と意気込んだ。

■女子 豊川 粘り強いレシーブ光る

 チームの強みはとにかくボールを落とさないレシーブの粘り強さ。リベロの小久保選手(3年)を中心に、相手エースのスパイクも一丸となって拾い続ける。水田主将(同)は「どんなボールでも触れるようにこだわってきた」と胸を張る。

 練習から緊張感のある空気が漂う。永松里加子監督やコーチが気になる点があればプレーを止め、厳しく指摘をする場面も。永松監督は「女性同士だからこそ厳しくできる面もある。練習で逃げ道をふさいでいます」とにこやかに語る。

 攻撃の中心は強烈なスパイクを武器に得点を量産するエースの井上選手(同)。加えて水田主将やオポジットの石橋選手(同)らも要所で得点を狙う。誠信との県代表決定戦では互いのエースが足をつる厳しい展開の中、水田主将のスパイクが試合を決めた。

 1回戦の相手は京都橘(京都府)。水田主将は「自分たちのバレーができれば勝てる。粘り強いバレーでベスト8を目指す」と力を込めた。

(2025年12月26日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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