スポーツ 2025.12.25
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- 中部大学第一高等学校 桜花学園高等学校 星城高等学校 名古屋経済大学高蔵高等学校
高校バスケ ウインターカップ 中部大第一 初戦で散る 男子

東山-中部大第一 第3クオーター、シュートを決める中部大第一の西村選手(右)=東京体育館で
女子は、今年の全国高校総体(インターハイ)で優勝した桜花学園(名古屋市)が柴田学園大柴田学園(青森県)に96-56で快勝し、白星発進。星城(豊明市)は帝京安積(福島県)に87-63で、名経大高蔵(名古屋市)は明豊(大分県)に63-52でそれぞれ勝ち、3回戦に駒を進めた。
25日は桜花学園が福井工大福井(福井県)と、星城が京都精華学園(京都府)と、名経大高蔵が倉敷翠松(岡山県)と戦う。
■東山と再戦 総体の苦杯再び 第4Q 反撃止められず逆転負け
張り詰めていた糸が、プツンと切れた。中部大第一は今夏のインターハイで敗れた東山に第3クオーター(Q)までリードしていたが、第4Qで20点差をつけられ、逆転負け。勢いを止められず、立ち尽くした。
夏の対戦は第2Q終了時に同点。第3Qで大差をつけられ、63-83で負けていた。
宿敵との再戦を前に、ゲームキャプテンの西村選手(3年)は「絶対勝つぞと言い続けてきた」。第3Qが終わって57-54。「気を引き締めるぞ」と声をかけた。
油断はないはずだったが、高校トップクラスの攻撃陣が牙をむく。連続3点シュートを皮切りに、点差はあっという間に開いた。追い上げを図るも、シュートミスなどがあり「練習でやってきたことができなくなっていた」と西村選手。常田健監督は「一枚岩になれなかった。最後は相手がワンギア上げたかな」と振り返った。
中部大第一は4強入りした2022年大会以来の出場で、現役世代は経験がなかった。大阪府の中学出身の西村選手は「ここに出たいと思って入学した。鳥肌が止まらなかった」。悔しさをかみしめつつ、晴れやかな表情でコートを後にした。(加藤壮一郎)
(2025年12月25日 中日新聞朝刊県内総合版より)
