スポーツ 2025.12.24
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高校バスケ ウインターカップ 女子 星城と名経大高蔵 初戦突破

聖カタリナ学園(愛媛)-名経大高蔵 第1クオーター、ドリブルで攻め上がる名経大高蔵の竹田主将=京王アリーナTOKYOで
星城は星槎国際湘南(神奈川県)に序盤はリードされるも第3クオーターで逆転し70-63で勝った。荻野主将(3年)が11得点、11リバウンドの活躍。名経大高蔵は聖カタリナ学園(愛媛県)に47-45で競り勝った。
24日は、男子の中部大第一(日進市)が東山(京都)との1回戦に臨む。女子は第1シードの桜花学園(名古屋市)が柴田学園大柴田学園(青森県)、星城が帝京安積(福島県)、名経大高蔵が明豊(大分県)と2回戦で当たる。
■名経大高蔵 最終盤に逆転勝ち 竹田主将「自分たちはやれると信じた」
ようやくたどり着いた喜びをかみしめて、大舞台を駆け回った。36年ぶり出場の名経大高蔵は最終盤に逆転勝ちした。
8年連続出場の名門聖カタリナ学園を中盤まで27-24とリード。だが、チーム最多の11得点をあげていた小川選手(2年)がシュート時にひざを負傷して退場した。コートが静まる中、竹田主将(3年)は顔を上げた。「自分たちはやれると信じた」
得点源を失い、なかなか点数を積み上げられない展開。ドリブルを少なく、パスの数を増やして相手をゆさぶった。さらに自慢の守備で粘った。劣勢に転じ、なおも5点差に広げられた第4クオーター終盤、関口選手(2年)の3点シュートなどで逆転した。関口選手は「『打たなきゃ入らない』って言われて、やるしかないと思った」と振り返った。
桜花学園、安城学園-。屈指の強豪校を前に、県予選で涙をのみ続けてきた。ライバル校と違い、寮はない。1時間以上かけて帰宅する選手もしっかり栄養を取れるように、練習直後はマネジャーが炊いた30合のご飯を食べ、体を作ってきた。「寮がない分、自分で自分を管理する。やれることをやる」と竹田主将。負傷者が出たこの日も、それぞれが役割を果たした。「応援に来てくれた人のためにも勝ちたい」。スタンドの期待を背に次戦に進む。(加藤壮一郎)
(2025年12月24日 中日新聞朝刊県内総合版より)
