名古屋国際高校（名古屋市昭和区）の生徒らが、世界的な視野で情報社会のあり方を考える「高校生国際会議」（在日フランス大使館、中日新聞社後援）が２３日、名古屋・栄の中日ホールであり、オンライン参加も含め約７０人が意見を交わした。

　名古屋市や東京都、奈良県の高校などからもオンラインで参加があった。生成人工知能（ＡＩ）の普及で情報の真偽の見極めが難しくなる中、メディアとの向き合い方などを学んだ。

　フランス大手紙ルモンドの東京特派員フィリップ・メスメール記者と、中日新聞国際部の岩田仲弘部長を講師に招き、国際報道の歴史を学んだ。メスメール記者は各国の記者が独裁や偽情報にあらがい、新たな事実の発掘を続けている状況を紹介。国際報道の意義を「見えないものを見えるように、声なき人々に声を与えることだ」と強調した。

　会議では、新聞などの伝統メディアと、交流サイトに代表される新興メディアの社会的な役割の違いなどを巡って、高校生らが議論を重ねた。

（2025年12月24日　中日新聞朝刊5面より）

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