お知らせ 2025.12.19
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急な火事 冷静に避難を 岡崎城西高で抜き打ち訓練

消防隊員(右)の指示でグラウンドへ避難する生徒ら=岡崎市中園町の岡崎城西高で
岡崎市中園町の岡崎城西高校で15日、生徒たちに事前に日時や設定を知らせずに行う、抜き打ちの避難訓練があった。例年実施しているが、今年は初めて市消防本部と連携。校舎での火災を想定し、全校生徒約1600人が安全な避難の手順を確認した。
訓練は昼過ぎ、1階の化学実験室から出火した想定で始まった。火災報知機の警報音が鳴り響く中、教員らが操作盤で火元を確認。点検のため偶然居合わせたという設定の消防隊に指示を仰いだ。生徒らは隊員の放送で延焼を防ぐために窓を閉めると、指示されたルートで素早くグラウンドへ逃げた。
4階に逃げ遅れた生徒がいるとの想定で救出訓練も行われた。隊員が屋上からロープで降り、要救助者に見立てた人形とともに降下する様子に生徒らは見入っていた。
協力した市西消防署本署の香村圭一署長は「落ち着いて避難できていた」と評価。一方で、操作盤が職員室と離れており、教員が往復するなど火元の特定に時間を要した点を課題に挙げ「連携して素早く火元を確認することが、後の避難につながる」と述べた。訓練後にはオンラインで生徒らと振り返りも行った。(高木健吾)
(2025年12月19日 中日新聞朝刊西三河版より)
