和食のおいしさを引き立てる日本の伝統的な発酵調味料の特性や種類を学んでもらおうと、椙山女学園高（名古屋市千種区）で１３日、老舗醸造会社「盛田」（同市）の開発担当者を講師に招き、特別講義が行われた。

　講師を務めたのは、いずれも開発統括部に所属する福田（ふくた）貴子課長、椙山女学園高卒業生の日高萌葉さん（２６）。盛田は１６６５年に現在の常滑市で創業し、酒類や調味料を製造販売している。２０２３年度から毎年、同校で特別講義を行っており、３年生の選択科目で「食物」を選ぶ生徒約６０人が聴講した。

　福田さんと日高さんは、しょうゆやみそ、みりんの種類の違い、それぞれの味、もたらす効果などを説明した。透明なカップに入った３種類のしょうゆの匂いをかいだり、少量を味わったりして、しょうゆの種類を当てるクイズを実施した。

　生徒（１８）は「調味料を単体で味わう機会はなかなかないので、それぞれの特徴や味を学べて楽しかった。家でも料理で使う豆みそはなじみのある味だった」と話した。日高さんは「それぞれの調味料の魅力や、愛知県ではこんなに醸造が盛んなんだということを知ってもらえたら」と期待した。（伊藤聖笑）

（2025年11月14日　中日新聞朝刊県内総合版より）

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