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スポーツ 2025.11.03

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四日市メリノール学院高等学校

全国高校バスケ県予選決勝 四日市メリノール 男女でV

3点シュートを放つ大藪選手(左)=鈴鹿市のAGF鈴鹿体育館で

3点シュートを放つ大藪選手(左)=鈴鹿市のAGF鈴鹿体育館で

 全国高校バスケットボール選手権(ウインターカップ)県予選の男女の決勝が2日、鈴鹿市のAGF鈴鹿体育館であり、男女ともに四日市メリノール学院が優勝した。男子は2年ぶりに全国への切符をつかみ、女子は5連覇を成し遂げた。

 男子は四日市メリノール学院が津工相手に64-56で勝利。第1クオーター(Q)序盤から第4Q中盤までリードを許す苦しい試合展開だったが、持ち味の堅守と速攻を終始徹底し、僅差を制した。4年ぶりの優勝を目指した津工は、個々の技が光り熱戦を演じるも、あと1歩及ばず涙を流した。

 女子の四日市メリノール学院は、四日市四郷と対戦し、110-43で圧勝した。パスを細かくつなぐ攻撃で得点し、序盤から先行。ベンチ入り18人全員が出場する層の厚さを発揮し、最後まで相手に流れを渡さなかった。四日市四郷は、高確率で3点シュートを決めるも、相手の堅い守りを崩しきれなかった。

 ウインターカップは12月23~29日、東京体育館などで開かれる。


■男子 39得点の大藪選手 「思い切り」 攻撃爆発

 「負けたら引退なので、思い切りやってやろうと思いました」。四日市メリノール学院男子チームで未完のエースとみられてきた大藪選手(3年)が決勝の大舞台で殻を破り、チームの得点数の6割を占める39得点と爆発した。

 この日の大藪選手は誰にも止められなかった。味方からパスを受けると正確な3点シュートを次々に沈め、相手が外角シュートを警戒すれば、隙を突いてドライブで切り込み得点する。「練習でチームメートがケースに応じた守り方をしてくれたおかげで、プレーの幅が広がりました」

 昨年までは消極的なプレーが目立った大藪選手。山本草大監督(25)は「おまえが攻めるんだぞ」と常々伝え、この日も試合前に発破をかけた。期待に応える活躍に「ここまでやってくれるとは、良い意味で想定外」と顔をほころばせた。

 大藪選手はウインターカップに向け、「チームとしてベスト8入りを目指しながら、個人では毎試合25点以上を挙げたい」と意気込んだ。山本監督は「全国はレベルがさらに上がる。勝ち進むには今以上に攻守のペースを上げるよう修正していかなければ」と気を引き締め直した。(松山聖悟)

▽男子決勝
四日市メリノール学院 64
津工  56 
18-22
11-9
11-10
24-15

■女子・渋谷選手 決めた 3点シュート4本

 女子の四日市メリノール学院は大黒柱の山下選手(3年)をけがで欠くなか、総力戦で勝ち上がってきた。決勝でもエースの刀根綺選手(2年)が試合開始早々に負傷交代するアクシデントに見舞われたが、稲垣愛監督(51)は「3年生がよくやってくれた」とチームを5連覇に導いた上級生をたたえた。

 渋谷選手(3年)は攻守で輝きを放った。1歩も引かない堅い守りで相手からボールを奪うと、すぐさま味方へ正確なパスを出し、大量得点につなげた。自身の課題に挙げる3点シュートも積極的に放ち、4本決めた。

 「ウインターカップでも大事な場面でシュートを決め、守りの強度を上げてチームを勝たせたい」と力を込めた。

▽女子決勝
四日市メリノール学院 110
四日市四郷 43
29-18
21-7
28-8
32-10

(2025年11月3日 中日新聞朝刊三重版より)
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