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高校野球 秋季東海地区大会 中京大中京 5年ぶりV

三重-中京大中京 タイブレークの末、三重に勝利して優勝を決め、喜ぶ中京大中京ナイン
中京大中京は5-7の10回に田中の犠飛で1点を返し、続く半田が2点適時二塁打を放った。三重は5点差を追い付く粘りをみせたが及ばなかった。
■1年・半田 恩返しのV打
先の読めなくなった一戦にふさわしく、決めたのは意外性を持つ1年生だった。中京大中京は6-7の10回2死一、二塁から半田が逆転サヨナラの二塁打。「ずっと一緒に練習してきた先輩に恩返しができてよかった」。勢いあまって三塁を蹴ると、本塁付近で手荒い祝福を受けた。
9回に3点を失い、最大5点あったリードが消え延長に。タイブレークの10回に2点を奪われた。直後の攻撃。1死一塁から四死球でしぶとく満塁とし、さらに1点差に迫り打席には半田。「カウントを取りにくる直球だけを狙っていた」。初球を捉えた打球は右翼手の頭上を越え、2人が生還。歓喜をもたらした。
秋季東海大会制覇は、高橋宏(中日)や畔柳(日本ハム)らを擁した2019年と、翌20年に連覇して以来。高橋監督は今のチームについて「際だった選手はいないが、粘り強さが出てきた」と評する。普段の練習からボール球をしっかり見極め、後ろにつなぐ意識を養ってきた。その成果が、土壇場での底力も含め、この日の11四死球につながった。
明治神宮大会に向け「打てるチームではない。粘ってつなぐ野球をもっと徹底していきたい」と半田。自分たちの戦いに磨きをかけ、全国の強敵に挑む。 (郷司駿成)
▽決勝
三重 0000101032|7
中京大中京(愛知) 3011000003x|8
(延長10回、10回からタイブレーク)
(三)三好、吉井、古川、沢田慧、前川-大西
(中)大須賀、安藤-津末
(2025年10月28日 中日新聞朝刊19面より)
